馬券ネオメソッド(レース回顧編)
宝塚記念の回顧
第56回宝塚記念(GⅠ)
1着
ラブリーデイ
2着
デニムアンドルビー
3着
ショウナンパンドラ
ラップ:
12.2-11.6-12.2-13.4-13.1-12.7-12.5-11.7-11.0-11.6-12.4
時計:2.14.4
まず、勝ったラブリーデイについて。これは予想コラムでも候補馬に取り上げていた馬で、いかにも宝塚記念で穴を開けそうなタイプでした。これまでのキャリアでメンバー最速の上がりを1回しか使ったことがない、究極の鈍足タイプ。こういう馬はどうしてもジリっぽくなってスパッと切れる馬にやられやすく、その分だけ勝ち切れないレースが多くなりますが、そういったタイプのパフォーマンスアップを期待できるのがこのレースの大いなる特徴。
この馬をビシッと本命にして的中した上で、堂々とこれを言えれば文句ナシだったのですが、少なくともこの馬の勝利は宝塚記念の傾向を踏襲したもの。予想は外れてしまいましたが、納得の結末です。
2着デニムアンドルビーは、前日にツイッターで多くの方が狙っていることが分かりました。個人的には、この馬に関しては馬キャラを見失った感があって、ちょっと手が出しづらい馬に変わってしまっています。2013年のジャパンカップ、あれがどうしても腑に落ちないんですよね。以前は重たい芝でパフォーマンスを上げる馬とハッキリ分かっていたつもりだったんですが、どうも迷いが出てしまい、今回も取り上げることができませんでした。
以前に書いたかどうか判然としませんが、ディープ×キンカメという配合は、道悪適性が非常に高いんですね。今回の好走はこの配合が後押ししたと言っていいと思います。重たい馬場でパフォーマンスを上げる配合と覚えておきたいところ。今後、使える場面が来ると思います。
私が期待したカレンミロティックは全く見せ場もなく大惨敗。これはどうしたことでしょう。天皇賞・春を激走した反動でも出たのか、序盤からもう全くらしくない走りで、サッパリでした。これは本当にガッカリ。思い込みと思い入れが強いと良い結果は生まないもの。悔いはありませんが、反省点は大いに残る本命馬となってしまいました。
最後にゴールドシップについて。直接的な敗因が出遅れであることは一目瞭然であり、終わってからなら何とでも言えると思いますが、今回に関しては単に不運だったと思います。「いつかやらかすと思ってたんだよ~」と多くの方は仰るのでしょうが、ここまで出ないともうレースに参加していないのと同じですからね。予想のレベルで軽視するのとはまた別の問題だったんじゃないかなと思います。
この馬に関していつも面白いなぁと思うのは、常にファン投票1位に選ばれるのにも関わらず、ほとんど信用している人を見たことがないという点です。今回に関しても、形の上では1倍台の断然人気でしたが、評論家や専門紙のトラックマンの方々の見解を見る限り、何とかケチを付けて別の馬から買おうという姿勢を感じました。もちろん、1倍台で買うにはリスクが大きすぎるという基本的な見立てがあったのでしょうが、何と言うんでしょうね、そう、『畏怖』という言葉がピッタリ。恐い、だけど逆らいたい、逆らって跳ね返されたいみたいな、大きすぎる壁にチャレンジする楽しさみたいな感覚を持っている方が多いんじゃないでしょうか。そう思うのは僕だけかな?
何でもそうですが、人気者は、ファンと同じだけアンチがいるもの。その意味でこの馬は本当の意味での“人気者”なんでしょうね。
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