境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

小倉記念の回顧

第51回小倉記念(GⅢ)
1着アズマシャトル
2着ベルーフ
3着ウインプリメーラ

ラップ:
11.9-10.7-11.4-12.2-11.7-11.8-12.0-12.1-12.2-12.0
時計:1.58.0

本命クランモンタナは惜しくも4着止まり。届いたかと思いましたけどね。展開も嵌っていただけに残念ですが、まあ仕方ありません。よく頑張ってくれたと思います。
そして、このパフォーマンスアップは何よりも『小倉記念のトニービン系』の為せる業。馬券にはなりませんでしたが、近走の内容を考えれば明らかな激変、展開の助けがあったとはいえ、この変わり身を支えたのは血統の力だと思います。
また、加点材料として書いた『小倉経験のないことが、逆に適性を隠している可能性に繋がる』という読みもバッチリだったと思います。通常、初コースは減点材料と考えられますが、こういう考え方もできるということは、今後も是非ご活用いただきたいです。これは人気馬の減点材料であり、人気薄の加点材料。穴馬の単複における生命線である取捨選択の際に、こうした感覚は持っておきたいところですね。

勝ち馬アズマシャトルがもうひとつの血統テーマ『ニジンスキー系保持馬』だったわけですが、やっぱり小倉記念は『トニービンの血』だと思い直しました。それほど、今回のクランモンタナはパフォーマンスを一気に上げていますから。たしかに、夏場が得意な馬ではあります。重賞好走実績もあり、これくらい走っても不思議ないと思われるかもしれません。しかし、前走の七夕賞、あのレース振りを見直してみてください。ほとんど追走すらまともにできていない状況でした。あれを根拠に「この馬は小回り不向き」と断じても何ら間違っていないと思う、それくらい散々な走りでした。それが、コースは違えど同じ小回りでこれだけ脚を使うわけですから、そこには何かしらの要因があったはず。ペースの違いを加味したとしても、それが血統の力だったということでしょう。来年も「小倉記念はトニービン保持、内包」、このテーマを採用します。あとは該当馬が出てきてくれることを祈るのみです。
ただ、この血統傾向はあまりに有名になりすぎましたね。クランモンタナの人気には正直驚きました(苦笑)。

他の馬についても触れておきます。
超が付く前頃ラップの追い込み決着。先行して早め先頭から3着に踏ん張ったウインプリメーラは掛け値なしに強い内容だったと思います。ただ、この馬はこういう馬なので、今後も同じような負け方を繰り返すことでしょう。総合力は高いのでいつもそこいらにはいるでしょうが、それ以上の壁はなかなか高いところ。
2着ベルーフの走りは少し驚きました。ハービンジャーは小倉全体の成績は決して悪くありませんが、野芝と洋芝の混合芝で行われる冬開催に良績が集中しており、今開催(オール野芝)も取りこぼし多発。オール洋芝の北海道シリーズや中山2000の成績が良いことと合わせて考えると、今回は血統的に適した条件ではないと考えていたからです。やはり展開がドンピシャだったことは間違いありませんが、これだけ走れば上出来でしょう。少なくともこのレベルなら十分に通用する下地が証明されました。今後が楽しみになる競馬でした。

1番人気マローブルーは健闘の部類に入る5着だと思います。これは明らかな過剰人気だったと思います。押し出された形だったんでしょうかね。様々なところで取り上げられていた51キロという斤量に関して、その比較対象にされていたアズマシャトルが勝ち切ったことは、何とも皮肉な結果であり、同時にハンデキャッパーが意地を見せたといったところでしょうか。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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