馬券ネオメソッド(レース回顧編)
菊花賞の回顧
第76回菊花賞
1着
キタサンブラック
2着
リアルスティール
3着
リアファル
ラップ:
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6
時計:3.03.9
終わってみれば、春の上位勢力と神戸新聞杯勝ち馬のワンツースリー。それだけ見れば順当な結果だったということなのでしょう。常々申し上げることですが、3歳馬同士の一戦ですから、時としてこの時点の序列通りに決まってしまうことはあり得る話。キタサンブラックが絶妙な位置取り~コース取りだったことも合わせて、仕方ないと納得するしかない一戦でした。
そのキタサンブラックについて、やはり『母父サクラバクシンオー』という点がネックになった方は多かったと思います。まあ、普通は長距離戦で買うような血統ではありませんよね。ただ、個人的には、『母父サクラバクシンオー』という点をネックに考えるのであれば、セントライト記念の段階でキズになっていたはずであり、ペースの恩恵があったとはいえそれをこなしてしまった以上、もう距離不安という視点はナンセンスだったのかなと思います。2200まではギリギリで、さすがに3000じゃ厳しいだろうという考え方は理解できますが、個人的な感覚だと2200をこなした時点でサクラバクシンオーという括りでどうこう言うのはもう違うのかなぁと。
もっとも、これをもってサクラバクシンオーに長距離血統の可能性があると考える必要はないと思いますし、また、キタサンブラック自体も長距離馬ではないでしょう。あくまで3歳馬同士、長距離に適性がある馬が集まっているわけではないレースでの結果だと割り切った方がいいと思います。ガチンコで適性を問われたらさすがにこう上手くはいかないはずです。
2着リアルスティールも同世代の中での序列で着順が上がった結果。本来の適性はここにはないでしょうし、正直、今後はかなり苦しい戦いを強いられるでしょう。早い段階から走ったディープ×ストームキャットは成長力に疑問が残るというのが、私の持論です。
3着リアファルは想定されていた通り、初めてイジメられる競馬になりましたが、それを跳ね除けて3着ですから立派だったと思います。今後に向けて可能性があるとすればこの馬だけでしょうね。ダート中距離と芝長距離は適性がリンクしやすいので、この馬に関しては今後も長距離重賞で活躍が期待できるかもしれません。
期待したミュゼエイリアンは、横山典騎手らしい奇抜な戦法で一発を狙ってくれましたが、最後は疲れてしまいましたね。まあ、血統傾向的にはこの馬だったと思うので、そのレース振りも含めて後悔はありません。よく頑張ってくれました。
それにしても、あれだけハービンジャー、メイショウサムソンが猛威を揮う中で、ディープ一族のワンツーで終わるのですから、その血脈の力には感服せざるを得ません。今回の結果を受けて、『血統なんか関係ないじゃん』という声が出てくる気もしますが、このワンツーが血統の偉大さを証明していると私は思います。
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