馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ダブル重賞の回顧
第109回京都記念
1着
サトノクラウン
2着
タッチングスピーチ
3着
アドマイヤデウス
ラップ:
13.0-12.0-13.0-13.0-12.6-12.7-12.4-12.3-12.1-12.1-12.5
時計:2.17.7
馬場に対する読みが難しかったですね。日曜日の京都芝コースは雨の影響を受けてかなり時計が掛かっており(手元の計算で馬場差+3.9秒!)、しかも、各馬が内を避け、馬場のかなり外目を選んで差してくるという馬場設定。私の本命馬スズカデヴィアスはどうやっても歯が立たない状況になってしまいました。お恥ずかしい話ですが、レースが始まる前の段階でここまでハズレを覚悟させられるケースも滅多にありません。しかも、「この馬場ならコッチかな?小牧騎手はさっきも芝で馬場を見切った感じの乗り方してたし」と見ていたトウシンモンステラまで、まさかの向正面マクリという暴挙!運がない時はつくづく上手くいかないものなのですね……。
その中で、勝ったサトノクラウンは強い競馬を見せました。もっとも、先ほども書いたとおり、かなり時計の掛かる、トラックバイアスも大きい特殊馬場でこれだけ圧勝してしまうと、やはりマルジュにロッシーニという特殊配合も相まって、「日本で走る馬じゃないよなぁ」と思わされます。今後、どの路線を歩むのか難しいところだと思いますが、普通の考え方をすればヨーロッパに視線を向けた方が良さそうな気はします。元値の高い馬(と言われている)なので、これを地力の証明と受け取ってしまうような気もしますが。
2着タッチングスピーチは、やはり母父サドラーズウェルズ、これが利きましたね。同日8Rの芝1600外でも母父オペラハウスのジョーウォルターが6番人気1着と穴を開けていましたし、時計の掛かる重馬場で純粋に欧州血統が力を発揮したと考えられます。この馬は馬場が渋った宝塚記念とかピッタリな気がしますね。
ただ、最近の傾向として「サドラー系保持馬」がバイアスとして頻繁に登場するということは言えると思います。今週はそこまででもありませんでしたが、先週の東京なんかはその感じが出ていましたし、今週土曜の小倉もやはりこの系統は目立ちました(全弟のフェアリーキング~ファルブラヴのラインもひと括りに見るのがトレンド)。その意味で、直近のブラッドバイアスを武器にして好走するケースが出てくるかもしれません。
第50回共同通信杯
1着
ディーマジェスティ
2着
イモータル
3着
メートルダール
ラップ:
12.7-11.3-11.8-12.1-12.1-11.8-11.5-11.8-12.3
時計:1.47.4
昨年の予想コラムで書いたことですが、ディープインパクト産駒はこのレースと相性が悪いようで、実は結構良いんですよね。昨年終了段階で複勝率42.1%で同回収率111%。勝ったのは昨年のリアルスティールが初めてでしたが、実は毎年馬券圏内に馬を送り込んでいました。今年、昨年に続きディーマジェスティで勝利。これが6番人気ですからね、その懐の深さに改めて感服せざるを得ません。また、同時に1番人気馬と飛ばしているわけですから、一筋縄ではいかないものです。そして、それがホープフルSを勝った馬と取り消した馬なのだから、これも巡り合わせの妙というヤツ。もし無事に出ていたらあのレースの結果はどうなっていたのか?それとも、出なかったことが奏功したのか?何となく後者のような気がしますね。暮れの3歳中距離重賞を中山に移行したことの是非が問われることになるかもしれません。
3着メートルダールは致命的に脚が遅くて、ラストで脚は使っても間に合わないという競馬が続いていますが、これは母父シルヴァーホークということを考えても断然距離が延びていいタイプだと思います。ただ、ここが難しいところで、ここまで来ると馬キャラのイメージがこびりついてしまって、もう距離を延ばそうが何しようが、位置を取りに行く競馬はできないと思うんですよね、騎手心理として。そうなると、後方一気が決まりにくい長距離戦、結局同じような結果になるという可能性も否定できません。まあ、しばらく先の話なので、その頃には馬自身ももう少し動けるようにはなっていると思いますが(そう期待するばかり)。
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