馬券ネオメソッド(レース回顧編)
スプリングSの回顧
第65回スプリングS
1着
マウントロブソン
2着
◎マイネルハニー
3着
ロードクエスト
ラップ:
12.7-11.5-11.8-12.3-12.0-11.6-12.0-11.6-12.6
時計:1.48.1
珍しい日曜日、月曜日の変則開催となった今週の中山競馬。その“初日”に行われた今年のスプリングSだったわけですが、その変則的な日程が意外に結果を左右したような気がします。
まず脚質傾向。先週の中山競馬は、外差し優位の傾向が出ていました。中山牝馬Sで大外枠のシュンドルボンが差し切り勝ちを決めましたが、あれは当時の馬場傾向の恩恵(血統傾向に沿っていたというのももちろんありますが)を受けたものでした。そのほかのレースでも外を回った差し馬が上位に進出しており、あのままならこのレースも外差し優勢の傾向で決まっていたことでしょう。
また、土曜日にも雨は降っていましたから、その状態で競馬を行っていれば(つまり、通常通りの土日開催であれば)、雨中にレースを行ったことで馬場の痛みは加速したはず。そうなれば、日曜日はまた全く違った傾向が出ていたことでしょう。
結果は、逃げたマイネルハニーが寸前まで粘る2着、1枠1番のマウントロブソンが好位から差し切り勝ちを決め、外枠だった1番人気ロードクエストが間に合わず3着まで。
もし、週中に雨が降らず、先週の馬場設定のまま競馬が行われていれば、ロードが普通に差し切っていたことでしょう。もし、土曜日に雨の中で開催が行われていれば、マイネルハニーは荒れた馬場に脚をとられ、もっと失速していたかもしれません。結果的に◎マイネルハニーが2着に粘って予想が的中するという幸運を得られたわけですが、思い返してみれば意外に薄氷を踏む勝利だった気がしています。上手く行くときは何から何までとよく言いますが、今回はそんな流れを上手く掴めた感じです。
一方、予想コラムで取り上げた血統面のテーマは実証された格好。今年もボールドルーラー系内包馬が2、3着と好走してくれました。惜しくも連続勝利は途絶えましたが、該当馬2頭がともに馬券になっているわけですから、やはり強力な血統相性と考えていいでしょう。来年以降も採用決定です。
次に、レース自体のお話。この日の馬場差は-0.6秒。やはりこれも土曜日に競馬を行わなかった影響で、意外に時計は出る馬場でした(その代わり、上がりはかなり掛かっていましたが)。
そんな馬場差を差し引いても、1.48.1秒の勝ち時計は優秀なものです。弥生賞に有力馬が揃ったことで、今年は低調なメンバー構成と見られたこのレースですが、実は侮れないレースだったかもしれません。道中で極端に息が入る場面もなく、そう楽な競馬でもなかったことを考えると、厳しい流れが想定される皐月賞で、今回の上位馬がひょっとして穴を開けたりするかもしれません。特に、2着マイネルハニーは間違いなくマークが薄くなりますし、後続は後ろから差してくるマカヒキあたりを意識せざるを得ない状況が想定されますから、今回と同じ競馬をすれば、後ろが意外にモタついているスキに……なんてシーンがあるかもしれません。なんだか“かもしれません”ばかりのフワフワした話で恐縮ですが、そんな可能性も見出せるレースだったということです。
まあ、血統的には皐月賞で触れるようなところもないので、個人的な予想で本命を打つことはないと思いますが、少なくとも、『このレースは低レベルレースだった』という認識だけは持たない方がいいでしょう。
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