馬券ネオメソッド(レース回顧編)
皐月賞の回顧
第76回皐月賞
1着
ディーマジェスティ
2着
マカヒキ
3着
サトノダイヤモンド
ラップ:
12.0-10.7-11.5-11.7-12.5-11.5-12.4-12.2-11.6-11.8
時計:1.57.8
強風の影響でラップは数字通りの価値だとは思いませんが、凄く締まりのある良いレースだったと思います。これぞ皐月賞、これくらいタフな競馬になってくれないと、クラシック緒戦の価値はないでしょう。久々に納得のレースでした。
その一方でこの流れでディープインパクト産駒が1~3着を独占したことが、皐月賞の傾向変化をより一層鮮明にしたと思います。まあ、予想コラムでも動画でも述べた通り、傾向変化自体は既に起こっていることで、その認識もありましたが、それが世代の成長期とのバランスだけでなく、中山の馬場が変わったこととも無関係ではないということが、今年の結果でハッキリしましたね。
ただ、判断が難しいのは、1着ディーマジェスティ(母母父サドラーズウェルズ)、2着マカヒキ(母母父レインボーコーナー@ブラッシンググルーム系)という1、2着馬の母系をどう見るかですね。
個人的には、母系の底に底力血統を潜ませていたという事実に注目したいところなのですが、それぞれ、マイル以下の距離に適性があるきょうだいを持っているという共通点で括ることもできますから、やはり最新の皐月賞ではマイル以下の距離に対する適性(求められているものは、スピードというより、前向きさな気はしますが)が問われることになっているという見方もできると思います。
同じ血統表からでも人によって視点は違って当然ですから、どちらの判断もアリかなと思います。こう書いていて、やっぱり後者の見方の方が素直だよな~と揺らいでもいますし(苦笑)。また来年考えようと思います。
他の馬についても少し触れておきます。
2着マカヒキは良い経験をしたと思います。弥生賞と異なり、脚が溜まりにくい中ヘコミ(中盤で一度速くなる形)の競馬になったことで、経験不足が祟っただけです。それでも連対圏まで来るのですから、能力自体が上なのでしょう。
3着サトノダイヤモンドは、サンデー×ダンチヒ系の、京都外回り重賞勝ち馬ですから、間違いなくダービーの方が向いています。正直な感想としては、もう少し下の着順に収まってもらって、よもやダービーで人気を落とすようなことがあれば大ラッキーと思っていたのですが、そこまではいかないでしょうね。ダービーの最有力候補だと思います。
4位入線5着のリオンディーズは、まあ字面の通り、最強の競馬をしています。この結果でこの馬の評価が下がるところは一切ありません。またどこかで必ずタイトルを獲ります。
期待したジョルジュサンクはあえなく失速。さすがにココまで負けてしまうと、ああだこうだ言えませんね。(実は結構)本気で期待していただけに、ショックは大きいです。ご参考いただいた方、申し訳ありませんでした。
最後に。
中山・阪神開催が今週で終了しました。前にも指摘したとおり、この開催は本当にブラッドバイアスが顕著だった開催でした。毎週毎週の傾向変化に加え、開催を通じて続いたバイアスもありました。それらを組み合わせ、選択する面白さがあり、ここ数年で最も楽しめる数ヶ月でした。ブラッドバイアス、血統傾向の変化と継続性についてまだあんまり手応えがないという方は、是非、この春開催を丁寧に振り返ってみることをお勧めします。
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