馬券ネオメソッド(レース回顧編)
フローラSの回顧
第51回フローラS
1着
チェッキーノ
2着
パールコード
3着
アウェイク
ラップ:
12.8-11.6-11.6-11.7-12.0-12.0-11.9-11.4-12.4-12.3
時計:1.59.7
予想コラムで指摘したレーステーマとはほとんど相容れない結果となってしまいました。それは非常に残念なことだったんですが、このレース、例年以上に収穫があったのではないでしょうか。
一言で言えば、結構レベルの高いレースが見られたなという印象。フローラS史上で初めて勝ち時計が2分を切ったわけですが、特別時計の出る馬場ではありませんでしたから、まずこの時計自体に価値があると思います。そして、半マイル通過47.7秒から前傾ラップになったという点も好感が持てます。いささか単純なようですが、厳しいレースになったことでレース自体の価値が上がったと見ています。
これは少し飛躍した解釈かもしれませんが、例年とは異質のハイレベルレースになったことで、例年の傾向がまるで反映されなかったのではないかとも考えています。
まず、一番評価しなければいけないのは4着に敗れたフロンテアクイーンでしょうね。この流れを勝ちに行って寸前まで粘ったわけですから、なかなか良い競馬をしています。クイーンCでメジャーエンブレムを追い詰めた際には、『2着狙いが嵌ったかな?』と思っていたのですが、今日の競馬を見ると、なるほど、地力も確かなようです。痛恨の頭差でオークスの権利は取れませんでしたが、まだ賞金順で出られる可能性はあるようなので、出走枠に入ってくれば面白い存在になるかもしれません。
もちろん、勝ったチェッキーノも多少展開が嵌ったとはいえ、抜けた上がりを使って3馬身差ですから立派なもの。キンカメ産駒は、アパパネが勝っているとはいえ、ややオークスと相性が良くない血統。また、この馬自身もマイラー色の強い配合ですからその点に心配はありますが、純粋な能力比較だけなら桜花賞上位組とそう差はないんじゃないかなと考えています。それにしてもルメール騎手、メジャーエンブレムがNHKマイルCに回ったと思ったら、早速有力お手馬確保ですか……いやはや。
2着パールコードは、逆に距離が延びて純粋なスタミナを問われるような競馬になれば、本番でも楽しみが持てるかもしれません。まあ、オークスがそういうレースになるかは何とも言えませんが。
3着アウェイクは驚きの好走でしたね。この血統は明らかにマイル以下の仕様になっていて、しかも、気性が相当激しいことで知られる母系。ペースが速くなったことが奏功したのかもしれませんが、それにしても(私には)ちょっと考えにくい激走でした。
いつも言っているとおり、オークスは桜花賞の延長戦と考えるのが常道で、あまり距離適性を意識してもロクなことにはなりません。桜花賞でついた序列を短期間で逆転することは相当難しいですから。しかし、今年に関しては上位馬がいかにも桜花賞向きで、オークスはどうなの? という思いがあったので、トライアルレースでこういう収穫を得られたことは嬉しいですね。この中から買う馬を選ぶと固定化するつもりはありませんが、オークスが桜花賞とは異質の競馬になる可能性を感じた一戦でした。
最後に、同日に行われたマイラーズCについて。
相変わらずのレース適性を発揮したダンシングブレーヴに拍手!なかなかこの血をストレートに保持したマイラーというのは出てこないのですが、来年以降も絶対に覚えておきたい傾向です。
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