馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ヴィクトリアマイルの回顧
第11回ヴィクトリアマイル
1着
ストレイトガール
2着
ミッキークイーン
3着
ショウナンパンドラ
ラップ:
12.3-10.4-11.1-11.9-11.5-11.4-11.3-11.6
時計:1.31.5
終わってみれば、毎度お馴染みの“盲点の実績馬”。昨年の勝ち馬ストレイトガールが連覇。これまで、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナと、前年優勝馬が人気を落として連続好走していましたが、今年もその歴史が繰り返された形です。
なぜ前年優勝馬が、こうも毎回人気を落として激走するのか? これに関しては、正直よく分からないんですよね。完全にエアポケットに入ってしまったとしか思えないのです。
思いつく理屈としては……
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古馬牝馬限定のGⅠは、ヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯しかない
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したがって、ヴィクトリアマイルの勝ち馬は、その後、適性外の条件か古馬牡馬相手に戦わなければならない。
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必然的に着順が悪くなりがち
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それが積み重なると、「能力が落ちている」という判断がされ、結果として人気が落ちる。
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しかし、着順が悪いのは、適条件や妥当な相手と戦っていないからで、能力が落ちたわけではない。
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再び、好走。人気が落ちていて波乱を呼ぶ。
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という感じですが、今回のストレイトガールに関しては、昨年のこのレースを勝った後、スプリンターズSで牡馬相手に勝っていますから、このパターンには当て嵌まりません(それが1200のレースだったことが影響?)。香港遠征の着順が前年より悪く、前哨戦でもサッパリだったことで、一気に評価が落ちてしまったのでしょう。結果的にはこれが“早計”だったということになりました。
まあ、人気を形成する要因を分析するのは難しいことなのですが、このレースに限ってはほぼ毎年、歪な人気が形成されます。これは予想コラムでもお話したとおりで、いわゆる“盲点の実績馬”が必ず現われるのです。もうその中から何を引くかを予想テーマにしてもいいくらい。さすがに、血統スナイパーの肩書きでやらせてもらっている以上、このテーマ一本で予想を組み立て、皆様にお伝えするのは違う気がしますが、来年もこのテーマは絶対に忘れてはいけませんね。
ちなみに、パトロールVを一度見ていただければお分かりになると思いますが、直線は本当に鮮やかにストレイトガールの進路がポッカリ空くんです。モーゼの十戒を思い出すくらい。もう少しタイトな競馬が見たかったなぁというのが率直な感想ですが、勝つ時って意外とこんなものなんですよね。何もかも上手くいく。
最後になりましたが、◎ウリウリについて。完敗ですね。何も不利なく、勝ち馬とほぼ同じ位置にいてサッパリ伸びませんでした。長距離輸送がダメというウワサは耳にしましたが、それが原因だとしてもお粗末な結果でした。先週の今週だっただけん、ご期待いただいた方も多かったことと思います。ご迷惑をお掛けしました。
また来週です。
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