境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

日本ダービーの回顧

第77回オークス
1着マカヒキ
2着サトノダイヤモンド
3着ディーマジェスティ

ラップ:
12.6-11.1-11.9-12.1-12.3-12.9-13.1-11.8-12.0-11.6-11.0-11.6
時計:2.24.0

もう随分と長いこと競馬を楽しんでいますが、やはりダービーというレースは特別なもので、発走前に心臓が一度飛び跳ねるのも、終わった後に強烈な虚無感に襲われるのも、1年の中でこのレースだけです。まだ来週もGⅠは残っていますし、これから夏競馬、そして宝塚記念と続くわけで、明日からの1週間を使って、何とかリセットしなければいけません。まあ、これは毎年やっていることなので、特に心配はしていませんが。

さて、今年のダービーを振り返りたいと思います。終わってみれば1~3番人気の組み合わせの入れ替わり。もう少し言えば、皐月賞の掲示板の中で着順が入れ替わっただけ。新興勢力の台頭で割りを食う形になっていたエアスピネルも4着ですから、ハイレベルと言われるこの世代の中でも、特に皐月賞上位組が抜けていたということでしょう。
ちなみに、86年以降のダービーで、1~3番人気の3頭で決着した年は今年を含めて3回しかありません。オークスと違い、何かしら毎年1頭以上は人気薄が絡むレースですが、今年はそんな伏兵の台頭さえ許さない、強固な上位勢だったと言えますね。

勝ったマカヒキは、この日に関しては川田騎手が本当に上手く乗っていたと思いました(武豊騎手の後ろでジックリ待った判断は秀逸!内に潜り込めそうな局面で、よくステイを選択したと唸りました)。馬の力があることはもちろんですが、今回に関しては人の勝利かなと。

2着サトノダイヤモンドは順当に巻き返したなという印象。この手のパターンは、現代競馬における必然なのでしょう。大牧場が寡占的な状況を築き、その生産馬がアチコチにちらばっている現状では、こういうタイプの馬が現れる可能性は非常に高いのです。

・新馬戦圧勝
・主要ステップレースを使っていない
・弱メン相手、または少頭数のレースで圧勝

この3つのポイントを満たす馬は、人気になっても一冠目で買ってはいけません。その代わり、2冠目では絶対に買った方がいい。楽したツケを一度払い、その敗戦を糧に巻き返す。これが最新のクラシック方程式。大牧場の使い分けにより生まれる現象。少し悲しい気もしますが、来年もきっとこういう馬は出てくることでしょう。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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