馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ダブル重賞の回顧
第33回エプソムカップ
1着
ルージュバック
2着
フルーキー
3着
◎マイネルミラノ
ラップ:
12.9-11.3-12.1-12.2-12.0-11.8-11.0-11.4-11.5
時計:1.46.2
今年の血統的同時性は、2着フルーキー(父リダウツチョイス)、3着マイネルミラノ(母父ポリッシュプレセデント)で、『ダンチヒ系』でした。該当馬は3頭(もう1頭は4着馬。母父ロックオブジブラルタルのロジチャリス)で、うち2頭が馬券に絡みましたから、例年の形に近い同時性だったと思います。なお、ダンチヒ系の同時性はこれで2度目の出現。今の東京芝はダンチヒ系持ちの好走が多いので、そのあたりが影響した可能性はありますが、ひとまず、エプソムCにおける主流血統になっているのかもしれません。来年は少し意識しておきたいポイントです。
期待したマイネルミラノは、理想的な後半4ハロン勝負の流れに持ち込む、これ以上ない最高の騎乗だったと思います。今日の馬場は外差し傾向でしたから、それを考えればよく粘った部類でしょう。やはり、早めに来られる小回りコースより、後続の仕掛けが遅れる直線の長いコースの方が好走確率が上がるタイプだと思います。
勝ったルージュバックは、一枚上の実力を見せ付ける内容でしたね。成績を見てみると、この馬は牝馬限定戦より牡馬混合戦の方が成績が断然良いんですよね。かつてジョリーダンスという牝馬がそうでしたが、ごく稀にいるタイプです。宝塚記念よりは天皇賞・秋の方が合っていると思います。
第21回マーメイドS
1着
リラヴァティ
2着
ヒルノマテーラ
3着
ココロノアイ
ラップ:
12.0-10.7-12.2-12.6-12.1-12.1-11.9-11.6-11.6-12.5
時計:1.59.3
方向性としては間違っていないのですが、今年は引き勝負が難しいなぁという印象はありました。勝ったリラヴァティは母父にサドラー系シングスピールを持っており、母系に重厚血統という血統テーマをクリアしていた存在。なんと、母父サドラー系の引き勝負に負けるとは……痛恨です。
また、3着ココロノアイは母母父にリアルシャダイの血を持っていたところがポイント。最近、阪神芝2000の重賞では、母系の底、すなわち母母父を見ることの重要性が高まっていると感じます。先週の鳴尾記念で3着に入ったプランスペスカも、母母父にブラッシンググルーム系という底力血統を内包していました。
その一方で、2着はヒルノマテーラ。これはマンハッタンカフェ産駒。まさに忘れた頃の何とやら、阪神芝2000重賞に強いと以前に指摘したこともあるマンハッタンカフェ産駒です。最近、あまり好走例がなかったこともあり、すっかり検討材料から外していましたが、ちょうどレース当日にツイッターのフォロワーさんからヒルノマテーラについて質問を受けたときに思い出しました。
冒頭にも書いたとおり、母系重厚血統、格下の軽量馬という予想テーマ事態は間違っていなかっただけに、上手く的中を拾えなかったことは悔やまれます。ただ、このコースで行われる重賞の傾向はかなりハッキリしていることは確かなので、また次回以降を楽しみにしたいところです。
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