馬券ネオメソッド(レース回顧編)
札幌記念・北九州記念の回顧
第52回札幌記念
1着
ネオリアリズム
2着
モーリス
3着
レインボーライン
ラップ:
12.7-10.9-12.0-12.2-12.1-12.2-12.7-12.5-12.1-12.3
時計:2.01.7
ネオリアリズムはルメール騎手の思い切った逃げが奏功しましたね。前半をあまり緩めずに、中盤過ぎに少しだけ息を入れて、そこから再加速。本当に理想的な逃げだったと思います。ルメール騎手とネオリアリズムといえば、昨年の日高特別が思い出されます。あの時のルメール騎手の手綱捌きは、個人的に2015年のベストプレー(是非、一度見てみてください。直線で開いたスペースを捨て、ステイしてひと呼吸入れるという神業的な進路選択があります)だと思っているのですが、あれと並ぶ好騎乗、本当にネオリアリズムはルメール騎手に頭が上がらないことでしょう。それにしても、後述しますが、この血統が札幌記念を勝つとは……これは厩舎力だと思いますね。
2着モーリスは、初の2000でこの枠はレースがしづらかったことでしょう。決して悲観する内容ではなかったと思います。
結果的に堀厩舎のワンツー決着となったわけですが、この2頭に関しては“純正堀ブランド”と“移籍組”の差が出たように思います。
ネオリアリズムは、母が短距離戦でビュンビュン飛ばす快速キャラだったトキオリアリティーで、その系譜も短距離スピードタイプばかり。しかし、堀厩舎はこれを徹底して長い距離で育て上げ、遂に2000のGⅡを獲らせました。これが正しいかどうかは別として、非常に強い信念のある育て方であり使い方。頭が下がります。
もし、モーリスがデビュー時から堀厩舎にいたらどうなったのだろう? そんな無意味な想像をしてしまいました。以前にどこかで書いた気がしまうが、スクリーンヒーローにサドラー系カーネギー。母母父はモガミという、トレンドの父系にオールド血統を合わせるという、非常に意欲的な配合がされているだけに、きっと可能性は無限に広がっていたと思います。
3着レインボーラインは、母系が洋芝巧者。馬場適性は高かったと思います。距離を克服できたことも収穫でしょうね。
期待した(結構期待していた)◎レッドリヴェールはなんとシンガリ負け。4角手前で被されたところでゲームセット。弱いからシンガリに負けたのではなく、この馬の気難しさがモロに出てしまった結果だと思います。スタートを思いのほか上手く切ってしまったことも、かえって鞍上を混乱させてしまったかもしれません。非常に残念な結果でした。
第51回北九州記念
1着
バクシンテイオー
2着
ベルカント
3着
オウノミチ
ラップ:
11.9-10.7-11.0-11.3-11.5-12.1
時計:1.08.5
1着リッカルド 6-6-6-2
2着クリノスターオー 2-2-2-2
3着モンドクラッセ 1-1-1-1
昨年に続き、バクシンオー産駒がワンツー。これからは先細りになる一方のバクシンオーですから、今後どのくらい使えるかは分かりませんが、少なくともこの結果は重く受け止めなければなりません。
今週の小倉芝1200は、徹底的に外枠が有利なバイアスが出ていました。小倉開催後半ではお馴染みの傾向ですね。いわゆる、出馬表を半分に折ってから予想を始めるパターンです。それを考えればベルカントは地力を見せていると思いますよ。相手に恵まれたとはいえ、バイアス的には圏外に飛んでも仕方ないと言える状況でしたから。
私はこのレースの予想を金曜朝の段階で決めましたが、土曜の競馬を見てジャストドゥイングかな? と思いました。血統的にも枠順的にもベストだと思ったからです。それを考えれば4着は少し驚きました。重賞レベルに入ると一枚落ちなのかもしれませんね。条件は完璧に嵌っていたはずなので。
◎ラインスピリットは完全に力負け。トラックバイアス的に最内枠はノーチャンス状態ではありましたが、それを差し引いてもサッパリでした。まあ、特大のリターンを狙って大振りしていたので、これはこれで仕方ないです。それにしても、終わってみて改めて思うのですが、なんでこの馬は55キロだったのでしょう?
フルールシチーの直前除外にはビックリしましたね。これで、『北九州記念は、前走条件馬が毎年来る』という傾向が維持されることになりました。今年は該当馬が走っていませんから。予想コラムで指摘したことの成否は来年に持ち越しです。はてさてどうなることやら。
それにしても、この開催の小倉芝は妙に時計が掛かっていますよね。これは開幕当初からずっと変わりません。あまり取り上げられていない気がしますが、個人的にはかなり異例の開催だと考えています。来週からBコース替わり。このタイミングで何か仕掛けてくるのかにも注目です。
待望の新刊!境和樹の【単複論! 実践編】 絶賛発売中!
『単複論!実践編』の購入はコチラ
▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼
Mail:cheer@umasq.jp