境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

マイルCSの回顧

第33回マイルチャンピオンシップ
1着ミッキーアイル
2着イスラボニータ
3着ネオリアリズム

ラップ:
12.3-10.9-11.2-11.7-11.4-11.7-11.6-12.3
時計:1.33.1

かつてNHKマイルCを勝ってはいるものの、最近は1200~1400路線で活躍していたミッキーアイル、今回予想テーマとして挙げた『1400、1800重賞勝ちがあって、マイル重賞勝ちのない馬』に該当するイスラボニータ、そして、今回が初めてのマイル戦だったネオリアリズムの3頭で決着。モーリス不在ということで、マイル路線組が全体的に小粒だったことから、こういった他路線組で決着することになるだろうとは考えていましたが、その通りの決着になりましたね。ヤングマンパワー、ガリバルディ、ロードクエストにマジックタイムといったマイル重賞勝ち馬は、揃って圏外に去る結果となりました。

ミッキーアイルが作ったペースは、前後半の半マイルが46.1-47.0秒という前傾のハイペース。いわゆる高速前残りというヤツで、後ろになし崩しに脚を使わせて雪崩れ込むという、今の京都にピッタリの作戦だったと思います。ミッキーアイルは逃げ馬ですが、ディープ産駒らしくやろうと思えば溜め逃げもできるタイプの馬なので、どんな流れを作るか注目していましたが、純正マイラーの瞬発力を封じるという意味では絶好のチョイスだったと思います。あと、やはり今の馬場状態を考えればベストだったでしょうね。イメージとしてはダイワメジャーになったような気持ちで、ガンガン押して雪崩れ込む作戦です。
思い返せば、一昨年のこのレースで、ホウライアキコに絡まれ45.3-46.2秒というペースに巻き込まれて大敗した経験のある馬。今回は強力な同型が見当たらない組み合わせでしたから、乗っている浜中騎手としても手応えはあったんでしょうね。

個人的には、2着イスラボニータが一番良いレースをしていたと思います。何のケチも付かないレース振りだったと思います。最後の直線も不利を受けない位置でしっかり最後まで伸びています。ただ、あまりに綺麗に運びすぎたというか、『だからここまで惜敗ばっかりなんだな』と改めて思わせる競馬でもありました。悪い馬ではもちろんありませんし、勝てるだけの力も持っていると思うのですが、綺麗過ぎるんですよね、どのレースを見ても。このあたりが“究極の器用貧乏”フジキセキの産駒らしいところです。

3着ネオリアリズムはミッキーアイルの作ったペースにバッチリ合わせた、というより、ミッキーアイルがこの馬にピッタリのペースで運んでくれたというところでしょうか。個人的には、この母系が京都サッパリだというイメージがあったためあまり重視していませんでしたが、マイル路線が手薄と読めば、思い切ってここまで振ってみるという作戦もあったのかもしれませんね。

1番人気5着のサトノアラジンは、不利の影響もありましたが、それも含めて内枠がアダになった格好。外枠だったら全然違う競馬になっていた気もします。

私が期待したディサイファは、直線までの運びは100点満点(私ごときが武豊騎手の騎乗を評して言うセリフではありませんが)だったと思います。直線もこの馬らしいジリジリ脚ながら伸びていましたし、まともなら3着争いには加わっていたと思います。しかし、見ての通り最後は完全にパッチンを喰らって躓く不利。そこでゲームセットでした。
まあ、競馬ですからこういうアクシデントはあり得る話ですし、たらればの話はご法度ですが、非常に残念な結果でした。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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