馬券ネオメソッド(レース回顧編)
フェブラリーSの回顧
第34回フェブラリーS
1着
ゴールドドリーム
2着
ベストウォーリア
3着
カフジテイク
ラップ:
12.1-10.5-11.4-12.2-12.8-11.8-12.0-12.3
時計:1.35.1
ちょうど先日、急逝が報道されたゴールドアリュール。その死を悼んでというわけでもないでしょうが、今週の東京ダートはゴールドアリュール産駒が要所で活躍していました。まず土曜1Rが同産駒コロニアルスタイルの勝利で始まりました。その後、同日6Rではカイマノアが9番人気3着と穴を開け、フェブラリーS当日の1Rでは、後継種牡馬であるスマートファルコン産駒マーブルフラッシュが10番人気3着と波乱を演出、ヒヤシンスSではエピカリスが完勝を収め、次世代への楽しみを広げると、終着駅としてゴールドドリームがGⅠを制します。ゴールドアリュールに始まり、ゴールドアリュールに終わる。そんな週末でしたね。
ちなみに、今年はあえて血統テーマに加えませんでしたが、ゴールドアリュール産駒はフェブラリーSと非常に相性が良いことで知られており、10年エスポワールシチー、14年、15年コパノリッキーと3勝を挙げており、今日のゴールドドリームで4勝目となりました。そういえば、拙書『単複論』でも、東京ダ1600はゴールドアリュールを狙えと提唱していましたね。もうかつての勢いはありませんが、こういうところで勝負強さを見せるあたりが、サンデー系種牡馬の底力と言えるかもしれません。
ただ、血統的には2着ベストウォーリア(父マジェスティックウォリアー)、8番人気4着エイシンバッケン(父ヨハネスブルグ)に注目したいところ。やはり、近年のフェブラリーSは米国血統が見逃せない存在であり、馬券の肝になるということが、改めて証明されたと思います。来年以降もボールドルーラーとストームバードの2系統は絶対に重視するべきでしょう。
レースとしては、前半3F34.0秒という速い入りから、ラスト3ハロン目で最加速するという、結構厳しいレースになりました。その分、見応えのある好レースになったなという印象。それを真一文字に伸びて勝ち切ったゴールドドリームは、高い東京適性があるということでしょう。それにしても、これが2番人気ですからね、改めて一般ファンの皆さんの予想力には驚かされます。
2着はベストウォーリア。もどかしいほど勝ち切れないという点はとりあえずとして、根岸Sの回顧コラムでも指摘したとおり、コテコテの米国血統でありながら、7歳のここまで全くパフォーマンスを落とさないという点は驚愕の一語です。これはある意味で歴史に残るマル外だと思いますね。
3着カフジテイクは、細かい乗り方の問題とか色々あったとは思いますが、本質的にはいかにも根岸S向きの馬で、フェブラリーSではパフォーマンスが落ちる典型的なパターン。むしろよく3着まで来たなぁというのが率直な感想です。個人的には、昨年2月の河原町Sが衝撃的な強さで、『あっ、これは本格化したな』と見たところで、急にブレーキが掛かって連敗、降級戦を勝ったものの、プロキオンSで凡走した時には、完全に見込み違いだったと見切った馬です。傾向ピタリだった根岸Sは別として、まさか再び復活、しかもさらにパワーアップするとは思っていませんでした。しかもこれ、プリサイスエンド産駒ですよ!?馬にも色々いるんだなぁと思わされる1頭です。
勝ち馬と同じゴールドアリュール産駒のコパノリッキーは14着に惨敗しました。一昨年は今日より時計の掛かる馬場で前半3F34.3秒というペースを楽々と番手で追走し、後続を完封していますから、ペースが敗因ではないと思います。
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