境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

弥生賞の回顧

第54回弥生賞
1着カデナ
2着マイスタイル
3着ダンビュライト

ラップ:
12.4-11.4-12.8-13.2-13.4-12.7-12.3-11.9-11.4-11.7
時計:2.03.2

かなり色々なことが分かった弥生賞だったと思います。
一言で言えば、今年の弥生賞はマイル寄りの瞬発力が求められたレースでした。すなわち、上位馬の本質はマイラーだと思います。2着マイスタイルのような馬が馬券に絡むのは、ひと昔前の弥生賞でよく起こったことでしたね。ペースが平均的に流れてスタミナが問われる皐月賞に対し、権利獲りを狙ってギリギリまで脚を溜めたいと考える馬が多くなる弥生賞では、道中の流れが緩んでマイラーとしての適性が要求されることがよくありました。
今年はまさにそんな結果。あくまで問われたのは瞬発力であり、しかもそれは2000m向きの瞬発力ではなく、マイラーとしての瞬発力だったと見ます。勝ったカデナは、そんなマイラーとしての資質で他馬より1枚か2枚抜けていた競馬。皐月賞で大凡走してNHKマイルCに向かうような流れになれば、相当な鉄板級になるものと思われます。もちろん、それは母父フレンチデピュティという血統面も含めての話です。既に何度も指摘しているとおり、これはNHKマイルCの特注系統ですから。今の時点で考える必要はないと思いますが、陣営の方には、真剣に一考することを強くおススメします。

2着マイスタイルは思い切った逃げの手が最高の形で嵌りましたね。最後は力の差を見せ付けられた格好ですが、これぞトライアルという騎乗だったと思います。それに応えた馬も立派ですが、やはり光ったのは鞍上の作戦でしょう。逆に言えば、これだけ最高の展開が叶って勝てなかったという事実は、今後、この馬を苦しめるかもしれません。

4着ベストアプローチは内でロスなく立ち回れたことで最後に上位争いに加わりましたが、これは適性ズレの負け方と見ていいと思います。すなわち、マイル適性の差で負けたということ。この馬は2000以上の距離でもうひと仕事が期待できます。

期待したサトノマックスは5着まで。まあ、あの競馬で馬券になったらバケモノです。まだキャリア1戦ですからね。今回は再三書いているマイラーとしての資質の分で掲示板まで押し上げたという格好かなと考えています。もうワンランク上の着順に至らなかった原因は、現状の完成度(力差と言ってもいい)でしょう。まだ成長待ちの立場ですが、今後に向けてという意味では悪くない競馬でした。

冒頭に書いたとおり、レース自体としては結構収穫があるレースだったと満足しているのですが、予想としてはちょっとヒドかったですね。
何と言っても、昨年、最重要テーマとさえ言っていた『弥生賞は、2勝以上または重賞3着以内の実績がないと好走は難しい』という実績面のファクターを完全にすっ飛ばしているわけですから。これは猛省しなければいけません。
結局、今年もこのテーマに該当する馬で上位は独占されました。そして、その中には8番人気2着マイスタイル、5番人気3着ダンビュライトと、十分馬券として成立する馬も含まれていました。

クラシックに向けて、最も質の高いメンバーが揃いやすいレース。そんな舞台で穴を拾おうと思えば、まず目を付けなければならない馬は、『不当な人気落ち』、実績はあるのになぜか人気がない馬です。これは穴馬券を買う上で重要なセオリーです。どの方向性から見ても、今回、私が本命にするべき馬はマイスタイルでした。今回新たに提唱した血統テーマでも候補馬に挙げていたわけですから尚更です。

的中、不的中に関しては競馬である以上仕方ないと割り切るところですが、予想の段階でこういうミスをしてはいけません。ご愛顧いただいている皆様には、大変ご迷惑をお掛けいたしました。申し訳ないです。また来週頑張ります。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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