馬券ネオメソッド(レース回顧編)
フローラSの回顧
第52回フローラS
1着
モズカッチャン
2着
ヤマカツグレース
3着
フローレスマジック
ラップ:
13.0-12.1-12.0-11.8-12.6-12.8-12.3-11.5-11.2-12.0
時計:2.01.3
ハービンジャー産駒の人気薄がワンツーを決めたという事実は、来年以降に向けて重要な指針のひとつになるかなとは思いますが、気になったのは勝ったモズカッチャンが母父キングカメハメハだったということ。
昨年も勝ったチェッキーノがキングカメハメハ産駒。その他、15年2着ディアマイダーリン(母父キングマンボ)、同3着マキシマムドパリ(父キングカメハメハ)、13年1着デニムアンドルビー(母父キングカメハメハ)、12年1着ミッドサマーフェア(母父キングマンボ)と、キングマンボ系の好走は確かに目立っていたんですね。
このこと自体は気付いていたんですが、好走馬が軒並み人気馬だったということから、あくまで人気のキングマンボ系は信頼できるという方向で考えるべきなんだろうという解釈をしていました。それが今年はド人気薄の激走。これでいよいよ無視できなくなりました。
何度も書いている通り、キングマンボ系はバイアスを発生させる力が非常に強い種牡馬である反面、常に“ヒキ”が問われる存在です。つまり、ひとつのレースに複数のキングマンボ系が出走することが非常に多く、その中から当たりを引かなければならないという難しさがあります。事実、今年も母父キングマンボの人気馬ホウオウパフュームが飛んでいますからね。来年以降、キングマンボ系保持馬というテーマを掲げないわけにはいかないと思いますが、なるべく該当馬が少なくありますようにと願うばかりです。
レース自体を振り返ると、スローで前が残って、内ラチ沿いで脚を溜めた馬が差し切ったという展開。上位馬はこぞって上手くレースを運んだなという印象です。
次走に向けて注目できるのは5着レッドコルディス。この流れで外を回しては届きませんが、最後までよく脚を使っていると思います。この馬は前走もやはり同じ形でスローに嵌って脚を余しているので、レース運びが下手なタイプという注釈は付きますが、どこかで嵌る場面は出てくると思います。
また、オークスに向けてという視点で言うと、このレースのメンバーでは少し足りないと思います。フローレスマジックを物差しにしても、クイーンCの上位馬が少し上にいるんじゃないでしょうか。もっとも、昨年のこのレースがかなりレベルの高いレースだったと思っているので、どうしてもそれと比較してしまうところはありますが。
人気で負けたホウオウパフュームについて。先述の通り、人気のキングマンボ系保持馬なのでここまで崩れたのは意外でしたが、振り返ってみると、この馬が負かした馬は全てその後未勝利なんですよね。つまり、負かした相手が物足りなかったということ。皐月賞に出走したファンディーナと同じような感じですね。どうしても見た目にインパクトのある勝ちっぷりというものはあって、そこに引っ張られてしまうものですが、中身がやっぱり大事なんだなと、改めて思わされます。
私が期待したキャナルストリートは序盤に掛かったことを除けば、位置取りもレース運びも申し分なかったと思います。あれで止まったということは距離が問題だったのでしょう。本来はもう少し後ろで脚を溜めるタイプだと思いますが、今日の流れではどうやっても届きませんから、鞍上としてはできる限りのことはやってくれたと思います。
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