境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

有馬記念の回顧

第62回有馬記念(GⅠ)
1着キタサンブラック
2着クイーンズリング
3着シュヴァルグラン

ラップ:
6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3
時計:2.33.6


確かに、全体的に積極性に欠ける競馬だったとは思います。上のラップ推移を見ていただければ分かるとおり、キタサンブラックのキタサンブラックによるキタサンブラックのためのレースになりました。
ただ、これもキタサンブラックだからこそ為せる業で、以前から何度も書いている通り、強い逃げ馬は本当に厄介なんです。「誰か潰しに動けよ~」というのは、馬券を買っている(キタサン以外の)側の言い分で、実際には誰もそういった損な役回りにはなりたくないわけです。強い逃げ馬を潰すためには、相当な力を使う必要がありますし、仮に頑張って潰したところで、他の馬に漁夫の利をさらわれたら意味がありませんからね。結局、逃げ馬は坦々と自分のリズムを刻むことが可能になり、楽に勝っているように、周りが消極的な乗り方をしているように見えてしまうわけです。

もちろん、これは“強い”逃げ馬だから成立すること。今回、キタサンブラックの強さを垣間見せたのが、4角から直線入り口です。カメラワークの関係もあったかもしれませんが、4角で一旦はシャケトラが半馬身近いところまで追い上げており、その手応えから直線に向いたところで横並びになっていてもおかしくないと思わせました。
しかし、いざカメラが切り替わって直線に向くと、もうその時点で1馬身近くに差が広がっていました。この機動力の高さには驚かされました。

一応、レース全体を振り返ると、やっぱり中山適性の重要性を痛感させられるレースになりましたね。勝ったキタサンブラックも、2着クイーンズリングも中山で馬券圏内を外したことがない馬でした。3着シュヴァルグラン、4着スワーヴリチャードはそれに該当していなかった。シュヴァルグランに関しては直線で挟まれる不利もありましたが、個人的にはこの1、2着と3、4着馬の差は、そのまま中山適性の差だったと思います。単純なテーマではありますが、やはりここが生命線になるレースなんだなぁと改めて感じさせられました。

また、これはジャパンカップの時にも書きましたが、ハーツクライ産駒は東京以外でGⅠを勝ったことがありません。頻繁に馬券にはなりますが、勝つのは東京だけです。そういった血統面を考えても、3、4着馬は、今回、限界ギリギリのところまで走っていると考えられます。これ以上は適性の壁が高すぎたということです。逆に言えば、今回先着を許した2頭がこのレースを最後に引退するということとは無関係に、この2頭の前途はかなり明るいんじゃないかなと思いました。
もっとも、この2頭が出てくる可能性のある東京のGⅠとなると、秋のジャパンカップまで待たなければならないわけですが……。

最後に、私が期待したシャケトラについて。この展開で残せないのですから、力負けと言わざるを得ません。ジャパンカップの時もそうでしたが、手応えの割りに止まり方が急ですよね。そこがちょっと気になりました。距離が長いということはないと思うのですが、一度、溜める競馬に戻してみたほうがいいように思います。この馬は未勝利戦を勝った時から大成する馬だと思っているので、もう少し頑張ってもらいたいですね。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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