境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

ホープフルSの回顧

第34回ホープフルS(GⅠ)
1着タイムフライヤー
2着ジャンダルム
3着ステイフーリッシュ

ラップ:
12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2
時計:2.01.4


こんなところで……と言っては失礼ですが、ハーツクライ産駒が東京以外の競馬場で初めてGⅠを制しました。そのハーツクライ産駒を本命にしておいて言うのもなんですが、1番人気に応えての勝利は立派の一語であると同時に、歴史が動いたたなぁという驚きも隠せません。これまで、10頭立て以下の競馬しか経験していなかったタイムフライヤー。極端に揉まれる競馬をしていなかった立場を考えれば、今回、スタート直後に挟まれる不利を克服しての勝利は額面以上に価値があると思います。確かにペースが向いたという点もあるでしょうが、4角ひとマクリの横綱相撲ですからね。このレースに関しては一枚力が抜けていたということでしょう。

2着ジャンダルムも、タイミングよくマクリを打っての2着確保。本来ならこの競馬で押し切れていたのでしょうが、今回は相手が悪かったですね。デイリー杯2歳Sが、当時の内有利のトラックバイアスをフルに活かした勝利だったので、今回に関しては半信半疑なところもあると慎重に見ていましたが、完成度の高さを見せ付けた格好。いずれは短距離にシフトしていきそうな母系ではありますが、内容的には立派でした。

かなり強い競馬をしていたのが4着サンリヴァルと5着ナスノシンフォニー。前者はかなりイジめられる厳しい展開のわりによく踏ん張っていますし、後者はスタート直後に斜めに走っていましたね。そのロスを考えれば掲示板確保はかなり中身が濃いと思います。
ただ、両者ともそのレース振りゆえに過剰評価されそうな匂いがプンプンするので、今後の取り扱いには注意が必要だと思います。サンリヴァルは中山芝2000巧者のルーラーシップ産駒ですし、ナスノシンフォニーは牝馬にしてはスピードがなさすぎます。個人的に、オークス狙いの牝馬がオークスを勝つことはないという持論があるので、この手のタイプは意外に牝馬同士だと期待していた以上のパフォーマンスを出せないケースが増えてしまいます。

2017年がもうすぐ終わります。今年も一年、皆様にご愛顧いただいたことに感謝いたします。また来年もよろしくお願いいたします!


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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