馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ヴィクトリアマイルの回顧
第13回ヴィクトリアマイル(GⅠ)
1着
ジュールポレール
2着
リスグラシュー
3着
レッドアヴァンセ
ラップ:
12.4-11.3-11.5-11.6-11.5-11.1-11.2-11.7
時計:1.32.3
何とも解釈が難しいレースになったなという印象。
レース時点でかなりの雨が降っていましたが、京都と比べる(比べるケタが違いすぎますが……)と馬場に与えた影響は少なかったと見ています。さすがに土曜日のような超高速馬場ではありませんでしたが、それでもそれなりに時計は出ていましたからね。
芝の表が濡れていて、路盤にはそこまで浸透していない状態。いわゆる上滑りする馬場というヤツだったと思います。そういった馬場に対する適性が問われた可能性はあるでしょう。
ただ、本格的な道悪に至らなかったということで、余計に難しいのが上位馬の血統分析。勝ち馬ジュールポレールが母父エリシオ、2着リスグラシューの母父がフランス2000ギニー勝ち馬のアメリカンポスト、3着レッドアヴァンセの母父がダンシングブレーヴ。つまり、欧州血統保持馬の1~3着で決まったわけです。
これが、ドロドロの道悪ならある程度は理解できるのですが、雨は降れども影響は最小限だったという前提に立つと、少々理解に苦しむところ。
まあ、ハナから私の血統傾向分析が誤っていたのかもしれませんが~昨年は2着デンコウアンジュが、サドラー系メイショウサムソンに母父マリエンバード。3着ジュールポレールが母父エリシオ。この結果に関しては稍重馬場が影響したと見ていましたが~少なくとも、ここまで大きくズレるとは考えていませんでした。
まあ、昨年が稍重で、今年が大雨の中での競馬。この2年に共通点があるということから、パンパンの良馬場なら以前のようなダート的馬力血統の出番があるとは思います。このあたりは来年、馬場状態を見た上で改めて考えたいところ。評価保留としておきます。
レースの振り返り。
半マイルで1.3秒の差がある後傾ラップ。レース上がりが34.0秒というところからも、基本的には前有利の流れでした。勝ったジュールポレールも、通過順で見ると8-8となりますが、実際は好位直後くらいにはいましたからね。
それを考えれば、2着リスグラシューはよく来ていると思います。直線で追い出そうとしたところで少しフラつく面を見せたのは、先述の上滑りする馬場にやられたんじゃないでしょうか。それでも勝ちに等しいところまでは来ていますから、牝馬同士ならトップレベルの実力があることは証明したと思います。
それだけに、なかなか勝ち切れないあたりは運の無さでしょうね。こういう馬っているんですよね。こればかりはどうにもなりません。
毎度しつこくて申し訳ありませんが、個人的にハーツクライ産駒がGⅠを勝つなら東京しかない!というのが持論なので、この馬も勝ち切ろうと思うなら、安田記念とか天皇賞・秋を目指した方がイイと思います。あくまで個人的な見解ですが。
牝馬同士だからという理由でエリ女を目指してもまた2着止まりになりそうです。
レッドアヴァンセは、毎度お馴染み、東京マイルGⅠのエリモピクシー一族!先週のレッドヴェイロンに続き、2週続けてこの母系が仕事をした形です。そして、やはり定位置の3着……。
鞍上の北村友騎手の仕掛けが早かったとは思いません。最後は上位2頭の地力が勝っただけだと思います。
ただ、エリモピクシー一族だからこその好走、エリモピクシー一族だからこその3着。
最後に、リピーター性の否定について。
昨年の1、2着馬は凡走したものの、3着馬ジュールポレールが勝ちました。痛み分けといったところでしょうか。
ただ、このパターンはストレイトガールと同じ。ひょっとすると、ジュールポレールはこの後、牡馬相手にGⅠを勝つかもしれませんね。その結果として、来年も「適性の差でリピートしたのではなく、能力が抜けていただけ」という解説をすることになるかも……。
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