馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ユニコーンS・函館スプリントSの回顧
第23回ユニコーンS(GⅢ)
1着
ルヴァンスレーヴ
2着
グレートタイム
3着
エングローサー
ラップ:
12.2-10.8-11.8-12.3-12.3-11.9-11.5-12.2
時計:1.35.0
勝ったルヴァンスレーヴの評価を下げるつもりは一切ありませんが、このレースに関しては2着以下の馬たちと見た目ほどの差はないと思います。
外枠から東京マイルのセオリー通り、何の不満もない完璧な立ち回りが叶ったルヴァンスレーヴ。その完璧な立ち回りは、外々を回って直線の入り口で内にいる馬を封じ込めることに繋がるので、馬群を走っている馬は不利を受けやすくなり、スムーズに回ってきた馬との差が余計に広がります。
今回のユニコーンSは、まさにその典型のような競馬。
2着グレートタイムは馬群で進路が見つからず、だいぶ踏み遅れています。
3着エングローサーも、その後ろで一度外に出そうとしたところで進路を消され軽くブレーキ、何とか内に進路を見つけて前に迫っています。
結果的に大敗に終わったグリムにしても、やはり勝ち馬に外から絞られたことで窮屈な位置に押し込められ、最後は脚を余してしまいました。
また、それとは多少意味が異なりますが、初物尽くしの厳しい状況ながら、堂々とした先行策から最後までヘコたれずに踏ん張った4着ホウショウナウ。
誤解のないように書いておきますが、別に勝ち馬ルヴァンスレーヴが他馬の妨害をして勝ったと言っているのではありません。
ただ、十分な実績を持った馬が鮮やかに勝った裏で、負けた馬たちにも光を当てる必要があるレースだということ。上記4頭以外にも、このレースで凡走した馬から次走以降に結果を出す馬が何頭も出る予感がします。
何度も見直すべきレースです。
第25回函館スプリントS(GⅢ)
1着
セイウンコウセイ
2着
ヒルノデイバロー
3着
ナックビーナス
ラップ:
11.8-10.4-10.9-11.3-11.3-11.9
時計:1.07.6
昨年より芝丈が2センチ長い状態でスタートした今年の函館開催。時計的には昨年よりだいたい1.0秒程度掛かる馬場。それを考えれば、時計的には水準くらいのものだったと考えられます。
勝ったセイウンコウセイは、最内枠を活かしてハナを主張した作戦が奏功した格好。ワンスインナムーンがスタートで完全にセイウンに勝っていながら、大事に控えたのとは対照的。思い切りの良さが光りました。
今年、注目したいのは10人気で2着に入ったヒルノデイバロー。この馬の好走が、新しい函館スプリントSのテーマになりそうです。
【函館スプリントSと1400以上重賞実績馬】
17年3人気1着ジューヌエコール(デイリー杯2歳S勝ち)
16年12人気1着ソルヴェイグ(フィリーズレビュー勝ち)
16年7人気3着レッツゴードンキ(桜花賞勝ち)
最近の函館スプリントSでは、1200実績がほとんどなく、代わりに1400以上の重賞で好走歴のある馬が穴を開けていました。今年の2着馬ヒルノデイバローも、重賞勝ちこそありませんが、連対した2つの重賞はともに1400のレース。
理想をいえば、上記好走例のような、クラシック戦線に微妙に乗っていたような3歳馬(特に牝馬)が狙い目になりますが、今年のように該当馬が不在の場合は、古馬でも代用できるということが、ヒルノデイバローの好走によって証明された気がしています。
少し長めの距離に実績のある穴馬探し。
来年は、この傾向を武器にして戦ってみようと、忘れないように回顧コラムで記しておくことにします。
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