境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

札幌記念&北九州記念の回顧

第54回札幌記念(GⅡ)
1着サングレーザー
2着マカヒキ
3着モズカッチャン

ラップ:
12.5-10.4-11.5-12.1-12.6-12.4-12.0-12.6-12.5-12.5
時計:2.01.1


前後半5F59.1-62.0秒という超が付く前傾ラップ。そのラップ推移そのままに逃げ~中団勢が揃って苦しくなり、道中、後方で我慢していた組が入れ替わる形で上位を独占。

中でも強い競馬をしたのは2着マカヒキ。4角では相当なコースロスを強いられながら、それでも一旦先頭に立つ横綱相撲。結果的に空いた内をすくわれる形で僅かに敗れましたが、さすがはダービー馬という内容。凱旋門賞の反動もあってか、なかなか本調子に戻らない印象でしたが、これは完全復活と考えていいでしょう。

勝ったサングレーザーは、内枠を活かして道中は内で我慢。ペースが流れてくれたおかげで行きたがる面を押さえ込めたことも大きかったですね。直線の入り口で下がってくる先行馬が少し壁になる場面はありましたが、そこで脚が溜まりました。ラストは福永騎手の巧みなハンドリングで内に潜り込み、持ち前の瞬発力を発揮して勝利。
本質的に2000は長いと思いますが、今日はハイペースを内で我慢できたことで、最後のキレが鈍りませんでした。どちらかというと、このレースに関しては枠、流れ、鞍上の好騎乗が全て揃った結果という印象。逆に、この結果で路線が決めづらくならないか心配もあります。

3着モズカッチャンは、道中最後方。4角で馬群に突っ込む形でコースロスを抑えましたが、結果的には馬群を捌くのに手間取ったため、もう一列外に出さなければならなくなったロスが痛恨。作戦はズバリだったと思いますが、相手が強かったこともあり3着まで。
ただ、新味を見せる内容だったことは確かで、今後がまた楽しみになりました。この馬はトラックバイアスや流れに合わせてレース振りを変えられるセンスの良さがあるので、今後も見逃せない存在になると思います。

期待したスズカデヴィアスは、結果論ながらもうワンテンポ仕掛けが早かったようです。縦長の隊列になったわりに内にスペースがなく、終始外々を回らされたことも響きました。

あと、3番人気で13着に敗れたミッキースワロー。この馬は、セントライト記念がそうだったように、基本的に上がり3F勝負の競馬で持ち味が活きるタイプ。淀みなく流れるこういうレースでは力を発揮できません。最後は鞍上も無理していなかったように見えましたし、この大敗で見限ってはいけないでしょう。


第53回北九州記念(GⅢ)
1着アレスバローズ
2着ダイメイプリンセス
3着ラブカンプー

ラップ:
11.6-10.2-10.6-11.2-11.3-11.7
時計:1.06.6

7人気3着ラブカンプー、14人気4着グレイトチャーターがともにサクラバクシンオー一族。今年もその存在感を発揮した、日本が誇るスピードキング。いやはや、本当に恐れ入ります。

まずは3着ラブカンプー。通過順を見ていただければお分かりの通り、結果的には先頭に立つのが早すぎた形。ただ、この馬は溜めて切れるタイプの馬ではありませんから、これ以上を望むのは酷というもの。見せ場たっぷりの好内容だったと思いますし、最強の内容で適性を示したことは間違いありません。

勝ったアレスバローズは、内でジッと脚を溜め、そのまま内を通ってメンバー最速の33.5秒を使っての差し切り勝ち。外をブン回す遠心力を使わない、つまりは自力でこれだけの脚を使うのですから大したものです。
ディープ産駒の短距離馬といえば、ミッキーアイルの名前が挙がるかと思いますが、あの馬とは全く違う、いわゆるディープ産駒らしいタイプ。
サンデー産駒でいうところの、ミッキーアイルがビリーヴでアレスバローズがデュランダルといったイメージですね。

それにしても惜しかったのはグレイトチャーター。スタートでフライングしそうになっていましたね。あれがなかったらどうかというのは想像の域を出ませんが、バクシンオーの血とこのレースの適性を改めて感じさせる4着だったと思います。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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