馬券ネオメソッド(レース回顧編)
チャンピオンズCなど3重賞の回顧
第19回チャンピオンズC(GⅠ)
1着
ルヴァンスレーヴ
2着
ウェスタールンド
3着
サンライズソア
ラップ:
12.8-11.2-13.1-12.5-12.3-12.3-12.3-11.7-11.9
時計:1.50.1
予想的には完敗に終わってしまいましたが、非常に見応えのある好レースだったと思います。
私の本命馬アンジュデジールを最内枠からスタートを決めてハナへ。サンライズソアが行く気を見せなかったことで、(望外の)単騎逃げが叶い、刻んだラップは半マイル49.6秒。ペース的には理想的で、粘れても不思議ない形でした。
ただ、何しろ番手の馬ですよ。勝ったルヴァンスレーヴ。まるで、先週のジャパンCにおけるアーモンドアイの焼き直しのよう。逃げ馬がどんなに巧みなペースを作っても、強い馬にその直後で睨まれては厳しい限り。正直、向正面で負けを覚悟しました。
もちろん、それをやってのけたルヴァンスレーヴとデムーロ騎手は見事。一言、完璧な競馬だったと思います。
ダートスタートだと時折ゲートでポカがある馬なので、今回はスタートに全神経を集中していたことでしょう。課題のスタートを決めたことで、勝負の8割方は終了の趣。ラストも余裕綽々で抜け出してみせました。強いですね。
2着ウェスタールンドは、最後方からイン突きが当初からの作戦だったのでしょう。その背景にはシリウスS2着があったはず。あの競馬をした経験があればこそ、今回の奇襲に繋がったというわけです。終いの決め手は一級品。内を綺麗に立ち回ったとはいえ、上がり34.4秒は並の馬に出せる時計ではありません。改めて能力とダート適性の高さを認識させられました。
第69回チャレンジC(GⅢ)
1着
エアウィンザー
2着
マウントゴールド
3着
ステイフーリッシュ
ラップ:
12.7-11.4-12.3-11.8-11.5-11.7-11.7-11.7-11.5-12.0
時計:1.58.3
完全に本格化したエアウィンザー。4F目から11秒台が永遠と続く持続力ラップを、外目追走でアッサリ押し切るのだから大したものです。以前から素質の片鱗は見せながら、気性が邪魔してなかなか結果を出せなかった馬ですが、2走前あたりから本格化の兆候を見せていました。今回、それがようやく実を結んだ感じ。母エアメサイア、兄エアスピネルと、名血の出身馬ですから、来年はGⅠ戦線で注目できる存在になるでしょう。
2着マウントゴールドは、2走前の小倉記念も前走のオクトーバーSも、ともに後傾持続戦であり、今回のマルターズアポジーのような逃げ馬がいるペースはどうだろうと見ていましたが、内枠を利して上手く立ち回れた結果だと思います。ステイゴールド×マウントリヴァーモアというコテコテの底力配合なので、持続力勝負に対する適性自体はありました。今回で前半からある程度流れるレースを克服できたことは、今後に向けて明るい兆し。こちらはローカル重賞で活躍してきそうです。
人気を背負って6着に負けたレイエンダは、今回が良い経験になったんじゃないでしょうか。確かに函館の松前特別は強かったですが、あれで1000万クラスですからね。このメンバーに入るとさすがに経験値で劣っていたと思います。兄レイデオロに引っ張られて、少し過剰に評価されていたという印象を受けました。
私が期待したダッシングブレイズは、全く見せ場もなく大惨敗。血統適性云々よりも、今回は走れる態勢ではなかったのかもしれません。
第52回ステイヤーズS(GⅡ)
1着
リッジマン
2着
アドマイヤエイカン
3着
モンドインテロ
ラップ:
13.0-12.0-13.7-12.4-12.0-12.9-12.8-12.9-12.8-12.8-13.4-12.7-12.4-11.6-11.7-11.8-11.7-12.6
時計:3.45.2
当日朝にアルバートが取り消したのは驚きましたね。無事に競馬に出走することの難しさを改めて感じました。
その結果、押し出される形で1人気になったリッジマンが勝利。予想コラムでも指摘したとおり、今年のメンバーで最も近い形で「凱旋門賞血統」というテーマを満たしていた馬。やはり、このレースは凱旋門賞血統が強いですね。来年も、「現役時代に凱旋門賞を勝った馬、または、種牡馬として凱旋門賞勝ち馬を出している馬」には要注意です。
2着アドマイヤエイカンもトニービン内包馬なので、前記テーマをクリア。そして、3着モンドインテロは一昨年の3着馬であり、リピーターというテーマをクリア。アルバートは取り消しましたが、結局、終わってみればいつものステイヤーズSだったということです。
レース内容に関しては……残念ながら特に言及するところはありません。強いていえば、リピーター性が強いレースなので、来年のこのレースで意味を持つかなという程度。
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