馬券ネオメソッド(レース回顧編)
朝日杯FS&ターコイズSの回顧
第70回朝日杯フューチュリティS(GⅠ)
1着
アドマイヤマーズ
2着
クリノガウディー
3着
グランアレグリア
ラップ:
12.7-10.9-11.7-12.4-11.8-11.3-11.2-11.9
時計:1.33.9
この日の馬場差は-0.6秒。標準より少し速いかなという程度で、極端な高速設定ではありませんでした。また、土曜日から米国性の強い血統が頻繁に来ており、馬力の要求値が高まっている様子も見られていました。
内を通った馬に有利な設定、外差しは利きづらいトラックバイアス。
これらを総合して、道中3番手で追走したダイワメジャー産駒アドマイヤマーズが勝利。スパッと切れるわけではない代わりに、先行力と並んでからの渋太さが身上の馬。お父さんのダイワメジャーにそっくりのタイプですね。
デムーロ騎手としては、ライバルがある程度決まっているレースということもあり、それをマークしての立ち回り。瞬発力勝負にされると分が悪いので、早めにプレッシャーを掛けてレースを動かしたところが勝因だったと思います。
2着クリノガウディーも、最内枠から内有利の馬場設定を最大限に活かした2着。前走の東スポ杯2歳Sが差し馬殺到の流れの中、先行馬最先着。その時点で力のあるところは見せていました。
母系がダート寄りなので、そのあたりが今の馬場にマッチしたという面もあったかと思います。
グランアレグリアは3着まで。少しテンションが高いかなとは思いましたが、4角を向くあたりまでは特に不満なところはありませんでした。ただ、勝ち馬に並びかけられたところで、少し怯んでしまい、そこから内ラチ沿いに逃避気味になっていたように見えました。
牡馬相手に勝っているとはいえ、いずれもストレスの掛からない楽な競馬。それも能力があればこそなわけですが、本当に厳しい競馬をした経験が不足していたということなのでしょう。
5着ディープダイバーも含めて、掲示板に載った馬はトラックバイアスに乗った馬たち。それを考えれば、中身の濃い競馬をしていたのは4着のファンタジスト。これは枠順も含めてかなり厳しい競馬を強いられています。
正直、この先どれくらい成長するのか?という点に疑問はありますが、少なくとも現時点では世評以上に走る馬という評価をしておくべきでしょう。
あと、6着エメラルファイト。この馬はさらに厳しい大外枠。それでもここまで着順を上げられたのは立派です。札幌2歳Sしかり、アイビーSしかり、質の高い相手と戦い続けている馬なので、今後も穴っぽい走りを期待できる存在だと思います。
期待したドゴールは道中で折り合いに専念しなければいけない状況で、位置取りをドンドン下げてしまいました。そこで体力を消耗してしまい、最後は全く伸びず。もう少し短い距離向きの馬ということのようです。
第4回ターコイズS(GⅢ)
1着
ミスパンテール
2着
リバティハイツ
3着
デンコウアンジュ
ラップ:
12.3-10.8-11.1-11.3-11.5-11.8-11.7-12.2
時計:1.32.7
これは血統傾向通りの決着。予想コラムで取り上げた候補馬で1~3着を独占する結果となりました。
2着リバティハイツはキングマンボ系保持馬であり、かつ、ニジンスキー系内包馬。残りの2頭ミスパンテール、デンコウアンジュはともにニジンスキー系絡み。
1、3着馬は昨年に続く好走ではありますが、これで来年以降の攻め方はハッキリしました。ターコイズSはキングマンボ系とニジンスキー系。この2つの系統を探すと、良い穴馬が見つかることでしょう。
レース内容を振り返ると、強い競馬をしているのは4着フロンテアクイーン。外からカワキタエンカがハナを取りにダッシュを掛けたところで、それについていくという積極策。確かに、あそこで控えてしまうと外を回らされて届かない可能性が高かったので、機を見るに敏な素晴らしい判断だったと思います。結果的に馬券圏内に残すことはできませんでしたが、改めて能力を示した競馬。同時に、テン乗りでこういう競馬に踏み切れるマーフィー騎手、その思い切りの良さは今後も侮れないと感じました。
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