境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

東西金杯&シンザン記念の回顧

第57回京都金杯(GⅢ)
1着パクスアメリカーナ
2着マイスタイル
3着ミエノサクシード

ラップ:
12.3-11.2-11.8-12.2-12.2-12.0-11.5-11.7
時計:1.34.9


この日の京都芝は、馬場差+1.4秒と時計の掛かる馬場。レース中に小雨が降っていたようですが、これは馬場状態に大きな影響を与えるほどのものではなく、単純に馬場設定自体がパワー型にシフトしていたと推察されます。

勝ったパクスアメリカーナは、そんなパワー型馬場に滅法強いクロフネ産駒。この馬にとっては絶好の馬場状態だったと言えるでしょう。これ以上、時計や上がりが速くなると甘くなる可能性もあるところ、ちょうど良い状態でレースができたという印象。
もちろん、能力も十分で、行きたいクチを行かせて好位~中団位置を取り、外を追い上げて最後は粘るマイスタイルを捻じ伏せるように交わしての勝利。左回りは少しレースがしにくいそうですが、右回りなら大丈夫。時計の掛かる馬場ならもう少し相手が強くなっても通用しそうです。

2着マイスタイルは、血統的にはこのくらいに距離適性があっても何ら不思議はなく、むしろ一気の距離短縮がどう出るかと考えていましたが、難なくこなして強い2着。スパッと切れる瞬発力がない代わりに、良い持続力がある馬。ひょっとすると、もう1ハロンくらい短くしても面白いかもしれません。

3着に11人気3着ミエノサクシード。個人的に以前から好きなタイプの馬なのですが、久しぶりにこの馬らしい走りが見られたと思います。この馬は、ワンターンで溜める競馬でこその馬。最近はコーナー4つの条件を使ったり、中途半端に好位付けしたりとどうもチグハグな競馬ばかりでしたが、今回、ようやく適条件で本来のスタイルで競馬ができました。正直、手応えのわりに伸び負けしたあたりに勝ち馬との力差を感じずにはいられませんが、牝馬同士ならまた出番があると思います。

期待したヒーズインラブは5着まで。引っ掛かりましたね。道中は抑えるのに苦労した感じ。これが最後の伸び負けに繋がってしまいました。どうやらかなり具合が良いという話は漏れ聞いていましたが、そのデキの良さが裏目に出てしまいましたか。難しいものです。


第68回中山金杯(GⅢ)
1着ウインブライト
2着ステイフーリッシュ
3着タニノフランケル

ラップ:
12.4-10.7-12.5-11.7-12.6-12.2-11.6-11.7-11.4-12.4
時計:1.59.2

改めて、中山というコースは特殊な適性が求められる舞台なんだと思わせる決着。特殊な適性が求められるということは、すなわち“巧者”が生まれやすいということ。今回のウインブライトが、まさにその典型例。これで中山コース【4-2-0-1】。唯一崩れたのも皐月賞8着で差は0.5秒ですから、いかにこの馬が中山コースに対する高い適性を持っているか分かります。

58キロを背負っている分、要所要所で反応は鈍かったと思います。想定していたよりも位置取りが一列後ろでしたし、4角手前から押し上げる際もトップスピードに乗るまでだいぶ時間が掛かりました。それでも捻じ伏せられたのはコース適性の為せる業。
こういう馬は是非、有馬記念に出てもらいたい。日本で最もコース適性が問われるGⅠで、その適性を如何なく発揮してもらいたいものです。

2着ステイフーリッシュでステイゴールド産駒のワンツー決着。この馬も中山ではGⅠ3着のある馬ですから、条件適性があったということでしょう。
昨年末をあれだけ席巻した明け4歳馬が7人気。これには少し驚きました。

個人的には、3着タニノフランケルが来年以降に向けての指針になると考えていて、この馬がサドラー系フランケル産駒。昨年も10人気3着ストレンジクォークがサドラー系メイショウサムソンでしたし、過去にはシングスピール産駒アドマイヤタイシやオペラハウス産駒ミヤビランベリ(11人気3着)など、サドラー系からいよいよ目が離せなくなったなと。
ホワイトマズルやキングヘイロー産駒など、ダンシングブレーヴ系が来ていたり、遡ればパラダイスクリーク産駒が勝っていたりと、中山金杯はこういった重厚血統から目が離せないレースと言えるでしょう。


第53回シンザン記念(GⅢ)
1着ヴァルディゼール
2着マイネルフラップ
3着ミッキーブリランテ

ラップ:
12.3-10.8-11.6-12.6-12.5-12.1-12.1-11.7
時計:1.35.7

決着時計1.35.7秒は、字面だけ見ると平凡なものですが、今週の京都は時計が掛かる設定になっていたので、それを加味すると決して悪くありません。むしろ、馬場差を考慮すれば優秀と言ってもいいくらい。

勝ったヴァルディゼールは、新馬戦で3番手からメンバー最速の上がりを使って楽勝していた馬。母ファーゴというと新潟のイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。現役時代、高速上がりに対する耐性の高さを示していた馬。まさにその母譲りの個性を発揮した新馬戦から、境メモでは「181110 母譲りの決め手。もう1個は勝てる。」とマークしていました。
いわゆる1戦1勝馬がこれまで一度も勝てていなかったレースを勝ち切ったのですから、もちろん、評価しないわけにはいきません。今後は坂のあるコースでどうかという点が課題になるでしょうが、それを克服するようなら上質のマイラーとして楽しみな存在になりそうです。

その勝ち馬以上のインパクトだったのが、2着マイネルフラップ。ブービー人気でアッと言わせた千両賞から中1週で臨んだ今回。この短期間で2度も驚かされるとは思いませんでした。
4角でだいぶ外に振られており、勝ち馬とは単純に8頭分くらいは外を回って詰め寄ったわけですから、これはかなり強い競馬をしています。

ただ、実は思い返してみれば布石はあって、千両賞当時の阪神は、実は結構内ラチ沿いが伸びる馬場だったんですよね。それを大外一気で仕留めたという事実。それを重視していれば、あるいは今回の激走を予見できたかもしれません。
データ的にも、このレースと相性の良い千両賞組(レース名だけで言えば【4-4-1-15】連対率37.5%。中1週使いでいえば、15年9人気2着ロードフェリーチェ、16年8人気1着ロジクライ、17年8人気1着キョウヘイ。18年は該当馬ナシ)。前走が人気薄での激走ということで、後追いになってしまう今回は買いづらいところだったとは思いますが、意外に今回の走りもフロックとは言い切れないともいえます。

予想テーマとした「ダンチヒ系保持・内包馬」から、今年はミッキーブリランテが3着。人気を下回っていますから大きなことは言えませんが、最低限の仕事はしてくれたかなと。来年以降もこの傾向は大事にしていきたいと考えています。

期待したハッピーアワーは5着。伸び負けの格好なのでこれは完敗でした。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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