境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

フェアリーS&日経新春杯&京成杯の回顧

第35回フェアリーS(GⅢ)
1着フィリアプーラ
2着ホウオウカトリーヌ
3着グレイスアン

ラップ:
12.4-11.8-11.9-12.2-12.4-12.2-11.5-11.6
時計:1.36.0


僅かに雨の影響を受けたか、土曜日の中山芝は前週と異なり、やや時計が掛かる馬場設定(馬場差+0.2秒)。1.36.0秒という平凡な時計での決着になりましたが、これは仕方ないと言えるでしょう。もっとも、馬場差を考慮しても少し物足りない時計ではありますが。

勝ったフィリアプーラは、最内枠から思い切って位置を下げて直線は外から脚を伸ばして差し切り勝ち。丸山騎手は、同じ舞台で行われた最終レースでも、内枠のシセイヒテンを駆ってほぼ同じような競馬で勝っていますから、このヴィクトリーロードが完全に見えていたということでしょう。
血統的には、中山マイルで行われていた頃の朝日杯FSを勝ったアルフレードの下。また、時計が掛かって全体的に欧州色が強かった(この日だけでノヴェリスト産駒が3頭馬券になりました)ことから、父ハービンジャーという点も良かったんだと思います。

2着ホウオウカトリーヌは距離延長に対応して2着。そもそも、未勝利勝ちの時計が古馬500万より速く、その時点から能力の片鱗を見せていた馬。また、その当時のラップが1200らしくない瞬発力型だったことから、距離自体は延びても対応できそうな下地はありました。
血統的には、母父ヘンリーザナビゲーターがこのレースと相性の良いキングマンボ系。これが利きました。

3着グレイスアンは、先行馬の中では最先着で、キャリア2戦目だったことを考えれば一定の評価はできると思いますが、他の先行馬が少しだらしなかったという印象もあり、ちょっと評価は保留したいところ。
それにしても、母父ファルブラヴはこういう地味な重賞に本当に強いですね。

期待したアゴベイは10着。ただ、着差は0.3秒ですからそう大きく負けているわけではありません。道中の位置取り自体は結果的に悪くなかったのですが、コース獲りが窮屈でしたね。思い切って外に出した勝ち馬との差が出てしまいました。

アマーティに合掌。


第66回日経新春杯(GⅡ)
1着グローリーヴェイズ
2着ルックトゥワイス
3着シュペルミエール

ラップ:
12.6-10.7-10.8-11.8-12.4-12.6-12.9-12.8-11.9-12.2-13.1-12.4
時計:2.26.2

レースの質はとりあえずとして、スリリングなレースで見応えはありました。アイトーンがハナを切ろうとダッシュしたところで、内のサラスが意外に譲らずペースが上がり、前半3F通過は34.1秒!レース中盤ではメイショウテッコンが大マクリを打って先頭を奪うという、あまり見られない展開になりました。

そんな中、枠なりにジッと構えていたのが、勝ったグローリーヴェイズとデムーロ騎手。変則的な展開に幻惑されず自分のペースを守り、力を存分に発揮して結果を出しました。これも、重賞を勝ち慣れているからこそできたことでしょうね。

2、3着がステイゴールド産駒、しかもどちらも前走条件馬。
ルックトゥワイスは、結果的に無理使い(年末のリーディング争い中だった藤原英厩舎)に見えた前走の中山戦が最高の判断となりました。もし、あのレースを使っていなかったら、休養して東京に備えていたでしょうから、重賞参戦はもっと先になったはず。また、東京以外の重賞を使うという選択肢も出なかったでしょう。前走で結果を出せたことで右回りにメドが立ち、その結果が今回の2着だったと言えます。
AR共和国杯が異例の超スローで消化不良の極みだっただけに、この2着は嬉しいでしょうね。能力的には十分重賞を勝てるだけのものがあることを改めて証明しました。

本命のムイトオブリガードに関しては、外枠が祟った格好。このレースは外枠の好走率が低いので心配はしていましたが、不安が的中する形になってしまいました。

今週の京都芝は、時計が掛かるスタミナ馬場で、欧州血統の支配力が相当高くなっていました。例年の日経新春杯とは馬場設定が少し異なっていたと思います。来年以降に今年の結果をどこまで反映させるか、もう少し検討が必要だと思います。


第59回京成杯(GⅢ)
1着ラストドラフト
2着ランフォザローゼス
3着ヒンドゥタイムズ

ラップ:
12.8-10.9-12.5-12.0-12.9-13.0-11.8-11.8-11.4-12.1
時計:2.01.2

恐るべしドイツ血統。

予想コラムで指摘したとおり、京成杯とドイツ血統は実に密接な関係があります。これまで、好走例が父キングマンボ系×母父ドイツ血統という配合に偏っていたため、今回のラストドラフトのような単体父系ドイツ血統が果たしてどのくらい有効なのか、試金石的なところはありました。結果、見事に勝ち切ってその血統的存在感を示してくれました。

さすがに全部が全部来るとは言いませんが、今後も、京成杯ではまずドイツ血統を探すこと。ノヴェリスト産駒は今後もこのレースに出走する可能性があるので、特に注意が必要。あとは母父アカテナンゴとかでしょうか。

レースそのものも、後半4Fで11.8-11.8-11.4-12.1という持続力ラップ。先週の中山金杯同様、冬場の重賞らしい競馬になりました。それを番手から押し切ったラストドラフトは、レース適性ピッタリの存在だったということ。
初戦が東京で瞬発力ラップを勝ち切っていますが、本質的には今回のレースが馬の個性を表していると思います。今後も上がりの掛かる持続力競馬で台頭すると思います。

2着ランフォザローゼは、総合力の高いタイプというイメージ。今後も条件を問わず堅実に走ってくるでしょう。ただ、もうワンパンチ不足しているかなという印象も持ちました。このあたりはダイナカール牝系らしいところなのかもしれません。

3着ヒンドゥタイムズはハービンジャー産駒の人気薄。これも今週の欧州性の強い馬場傾向がマッチした印象。4着シークレットランは完成度でここまで来たものの、最後は馬場適性の差が出た感じ。5着リーガルメインは、ハービンジャー産駒で馬場傾向自体は合っていたものの、出遅れて位置取りを悪くしたことでここまでしか来られなかった。

今週は東西ともに特殊な馬場だったと思います。重賞競走でもその特殊性が結果を分けることになりました。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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