馬券ネオメソッド(レース回顧編)
中山記念&阪急杯の回顧
第93回中山記念(GⅡ)
1着
ウインブライト
2着
ラッキーライラック
3着
ステルヴィオ
ラップ:
12.4-11.1-11.5-11.7-11.5-11.7-12.1-11.6-11.9
時計:1.45.5
これが中山記念です。
以上(笑)。
並み居るGⅠ馬を押しのけ、勝ったのは昨年の覇者ウインブライト。今年も中山記念らしい、強力なリピーター性が発揮されました。
適性の問われる中山芝1800という舞台。実力のあるGⅠ馬が叩き台と位置づけ完調手前で出走してくる……そういった要素が絡み合い、レース適性の高い馬が能力差を逆転しやすくなる。それが中山記念というレースの図式です。来年以降もこのテーマは忘れずに覚えておきたいところです。
それにしても、改めて適性の重要性を感じさせてくれたウインブライト。まさに中山の鬼という表現がピッタリのコース適性。今後、コース替わりでパフォーマンスと着順を下げることはあるでしょうが、いずれまた中山に戻ってくれば近走着順度外視で高評価しなければなりません。個人的には、適度に負けて有馬記念あたりに出てきてくれれば本気で楽しみです。
今週の中山は、想定以上の高速設定で行われました。土曜日が-1.7秒、その土曜日のレース後に散水をしたそうですが、その影響も全くなく日曜日は-1.9秒。春の中山開催としては異例と言っていい馬場でした。
正直、これだけ時計が速くなると、ウインブライトにとっては苦しいかな? と思った瞬間もあったのですが、難なく対応したあたり、馬自体も強くなっているのでしょう。
2着ラッキーライラックは、いつも通りの大逃げを打ったマルターズアポジーを追い駆ける2番手。組み立てはかなり難しかったと思いますが、さすがはアーモンドアイと覇を競っていたほどの馬。最強の踏ん張りを見せたと思います。
今後、ヴィクトリアマイル路線の中心になることは間違いないでしょう。
ステルヴィオは、スプリングS勝ちでコース適性を証明していた馬。GⅠ馬の中では最も可能性があると見ていましたが、最後は目を引く脚を使って3着。馬体もひと回り大きくなり、だいぶ風格が出てきたと感じました。今年のマイル路線はこの馬が主役になるでしょう。
第63回阪急杯(GⅢ)
1着
スマートオーディン
2着
レッツゴードンキ
3着
ロジクライ
ラップ:
12.3-10.9-11.2-11.3-11.3-11.3-12.0
時計:1.20.3
一応、前傾ラップでラスト1ハロン12.0秒の急失速。概ね、想定通りの流れではありましたが、もう少し前傾色が強く、失速率も高い競馬がデフォルトだけに、例年より少し緩い流れではありました。時計は違いますが、13年(勝ち馬ロードカナロア)の年に近いラップの形ですね。
【参考】
19年 12.3-10.9-11.2-11.3-11.3-11.3-12.0
13年 12.4-10.9-11.1-11.2-11.6-11.6-12.2
※前半3F34.4秒。ラスト3Fと2F目が同タイムで、ラスト1Fで急失速。
スマートオーディンはここで復活ですか。確かに、長期休養明けを叩いて3戦目、緒戦が1.6秒差、次走が0.4秒差(上がり最速)と徐々に復活の気配を見せながらの3戦目、そろそろのタイミングだったのかもしれません。
もっとも、2年近い休みを経験している馬ですから、さすがに完全復活までは……と思ってしまうところ。よく我慢して調整してきたなと、厩舎の方々の頑張りに頭が下がります。
かつてクラシック候補にまで上り詰めた強靭な末脚を久々に見せてくれた今回。この後、無事なら再びトップグループに戻ってくるのか、楽しみになりました。
レッツゴードンキは本当に運がないなぁと。この馬自身は完璧な競馬をしています。普通なら勝っている競馬で、まさかあれだけの脚を使って外から飛んでくる馬がいるとは思わないでしょう。これは相手を褒めるしかありません。まだまだ力に衰えがないことは証明してくれたと思います。
3着ロジクライは、本来の位置取りよりだいぶ後ろからの競馬になりましたが、それでもシッカリ脚を使って3着。前走の東京新聞杯は、先行馬が総崩れになる流れが不向きで参考外。GⅠになるとどうかと思いますが、引き続き、マイル近辺の重賞なら勝ち負けできるはずです。
期待したラインスピリットは、手応えのわりに頑張っていましたが、最後に力尽きてしまいました。
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