馬券ネオメソッド(レース回顧編)
NHKマイルC&京都新聞杯の回顧
第24回NHKマイルC(GⅠ)
1着
アドマイヤマーズ
2着
ケイデンスコール
3着
カテドラル
ラップ:
12.0-10.4-11.5-11.9-12.0-11.3-11.3-12.0
時計:1.32.4
日曜の東京芝、馬場差は-0.9秒。土曜日が(中止前)が暫定-1.4秒でしたから、さすがに土曜ほどではなくとも、かなりの早さで馬場が回復していたことが分かります。
ただ、トラックバイアスがやや異質。通常、東京芝は内から乾くと言われており、回復途上の状態では内が有利になるケースが多いところ、今日に関しては、特に後半から完全な差し馬場に変貌していました。
勝ったアドマイヤマーズは、外枠ということもあってナチュラルに位置取りが下がり、いつもより一列後ろからの競馬。これまでは、先行して叩き合いに持ち込む渋太さタイプの馬でしたが、今回はひと溜めする正攻法の競馬での勝利。いずれにしても、これまで上がり最速が34.9秒の一度だけ。これぞダイワメジャー産駒という馬ですね。
2着ケイデンスコールは、新潟2歳Sが微妙なレベルのレースであり、その後の朝日杯が大惨敗だったことで完全にノーマークとなっていましたが、改めて振り返ってみれば、今回はパーフェクト連対の左回り替わり、これが絶好だったのでしょう。外枠優勢のバイアスも味方したと思いますが、最後の脚はフロックでは片付けられないもの。評価を上方修正する必要がありそうです。
1人気に推されたグランアレグリアは、4位入線5位降着。多少の出遅れ自体は想定内だったと思いますが、その後、ずっとワイドファラオに外をブロックされているんですよね。前にも馬がいたせいで、結果的に馬に囲まれる最悪の形になっていました。ラストは、内を狙おうかとしたところで、またワイドファラオがいたため、外に切り返さざるを得なくなっています。精神的な問題もあるのでしょうが、今日に関しては力を出し切れていない印象が強いです。
10着グルーヴィットは、最後の直線で前が全く開かず、脚を余した敗戦。これは可哀想でしたね。まだ芝では底を見せていないというジャッジでいいと思います。
期待したワイドファラオは、見せ場は作ってくれましたが、今日の馬場と展開はミスマッチでした。
あと、そのワイドファラオとほぼ同じ位置で叩き合い競り勝ったトオヤリトセイト、これは結構見所のある競馬をしていたと思います。
第67回京都新聞杯(GⅡ)
1着
レッドジェニアル
2着
ロジャーバローズ
3着
サトノソロモン
ラップ:
12.6-10.5-12.3-12.2-12.4-12.4-12.4-11.8-11.7-11.5-12.1
時計:2.11.9
年によって流れがマチマチのレースですが、今年は、序盤が少し速くて、中盤で極端な緩みナシ、ラスト4F目で加速して雪崩れ込むという、典型的な持続力型の競馬になりました。
2着ロジャーバローズは、これまでの戦績で見せてきた個性をフルに発揮した格好。溜めても切れる馬ではないので、これは大正解だったと思います。それで負けたのなら仕方ないと思いますし、今後も、こういう競馬で時折穴を開けるキャラクターになると感じました(とにかく決め手がないので、単期待値は低いでしょうが)。
一方、勝ったレッドジェニアルは、スタートからゴールまで完璧な立ち回り。前走同様、今回も外目の枠ではありましたが、今回は前走ではできなかったロスを軽減するコース取りが出来たことが大きかった。4角で強気に仕掛けて息の長い末脚を繰り出しました。
3着サトノソロモンは4角の手応え以上に頑張った3着。まだキャリアの浅い馬で、心身ともにこれから良くなってくるのでしょう。焦らず、秋以降、または古馬になってからの大成を待ちたいところ。
期待したモズベッロは、若干の出遅れから外を回り、途中で動いて2番手まで押し上げる競馬。上記ラップ推移の通り、極端な緩みがない流れにあって、これはさすがに厳しい立ち回り。ゲートが安定しない現状での外枠引き。かなり乗り難しい条件になってしまいました。
1人気に推されていたタガノディアマンテは、色気を持って乗りすぎたかなという印象。確かに重賞戦線でソコソコ走っていた馬ではありますが、ガチンコの力勝負だとまだ少し力不足だったかもしれません。前走の皐月賞が脚を見せての6着。確かに目を引く内容ではありましたが、あれは完全に着狙いの競馬でしたからね(何しろ、私はこの馬を本命にしていたのでよく分かります苦笑)。
正直、メンバーレベル、レースレベルを考えてもそう高くは評価できないレース。2着ロジャーバローズの個性がハッキリしたことが、今後に向けての収穫でしょうか。
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