馬券ネオメソッド(レース回顧編)
函館記念の回顧
第55回函館記念(GⅢ)
1着
マイスタイル
2着
マイネルファンロン
3着
ステイフーリッシュ
ラップ:
12.7-11.7-11.9-11.7-11.8-11.9-12.0-12.0-11.6-12.3
時計:1.59.6
06年以来、久々に1番人気馬が勝利した今年の函館記念。週中のポイント解説動画の段階から、「1番人気受難のレース」と解説しつづけてきたところでこの結果。ご参考いただいた方、大変申し訳なかったです。
ただ、正直なところ、マイスタイルの1番人気には少々驚きを隠せませんでした。後でも少し記しますが、確かに巴賞は次に繋がる(馬券的な意味も含めて)負け方だったと思いますし、函館適性その他から勝ち負け圏内の1頭だったことは否定しませんが、さすがに1番人気になるとは……。
本来であれば1番人気になるべき実績馬、エアスピネルが大外枠(1986年以降、函館芝2000の馬番16番は1頭も勝ったことがなかったそうです)に入ったこと、世間的にも1番人気が不利という認識が広まっていたことから、1番人気になりそうなこの馬を避けて買う人が増えた結果、1番人気そのものが動いてしまったということでしょうか。まあ、そもそも上位の馬たちにそこまで大きな差がなかったということなのでしょう。
勝ったマイスタイルは、前走の巴賞が控える競馬を強いられ、さらに逃げ馬が早めに潰れて内でドン詰まりを食らう格好。力を出し切っての敗戦ではありませんでした。
加えて、今回は巴賞でマイスタイルの出鼻をくじいたサトノフェイバー、ファストアプローチの2頭が揃って不在。展開利がかなり大きくなりそうということは、戦前の段階から予想できたことでした。
また、もうひとつ見逃せないのは仕上げの過程。3ヶ月ぶりの実戦だった前走が追い切り3本という、明らかな本数不足。それでプラス16キロは明らかに余裕残しの仕上げであり、ひと叩きして次走で勝負という意図が明らかでした(ちなみに、昨夏の函館・洞爺湖特別を勝った際も追い切り3本でしたが、当時は中7週、今回の半分程度の間隔でした)。
同型がいなくなったこと、狙い通り本番のここでピークに仕上げられたことが今回の好走に繋がったということなのでしょう。
2着マイネルファンロンは前残りの流れに乗って最高の競馬。一度は先頭に立つ場面もありました。正直、このチャンスを逃したのは痛かったと思いますね。
かつて、スプリングSで本命にしたこともある馬ですが、いわゆる典型的なマイネル軍団というタイプの馬で、切れない反面、渋太く粘る形になると持ち味を発揮するタイプ。多頭数の混戦で穴を開けるタイプで、今回はその個性を存分に活かした結果でした。
3着ステイフーリッシュは、相変わらずGⅡ以下なら堅実な走りを見せました。今回は前の2頭が理想的なペースで運んでいたため捕らえ切るのは至りませんでしたが、特に評価の上げ下げは不要でしょう。今後もGⅡ以下なら常にマークが必要な存在です。
2着マイネルファンロン、3着ステイフーリッシュがともにロベルト系内包馬。少々候補馬の数が多かったとはいえ、一応、今年も血統テーマを満たす存在は好走してくれました。本命馬メートルダールに関しては、展開的にあの位置からではノーチャンスですが、それを差し引いても全く走れていませんでした。そもそもの洋芝適性を疑わざるを得ないような結果であり、もう少し走れると思っていただけにショックな結果となってしまいました。
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