馬券ネオメソッド(レース回顧編)
関屋記念&エルムSの回顧
第54回関屋記念(GⅢ)
1着
ミッキーグローリー
2着
ミエノサクシード
3着
ソーグリッタリング
ラップ:
12.6-10.9-11.2-11.8-11.5-11.8-10.8-11.5
時計:1.32.1
今日の新潟芝の馬場差は-0.2秒。関屋記念の基準タイムが1.32.1秒なので、時計レベルだけを見れば、極めて標準的といったところでしょうか。
それでも、勝ったミッキーグローリーは着差以上に余裕がありましたね。終始内にモタれるのを矯正しながらの走りで、最後は力でねじ伏せたという印象。元々、右回りの方が良いタイプではあるので、こういう走りになるだろうなと思っていましたが、それでもなお差し切るのですから、ここでは役者が一枚上だったということでしょう。さすがは、内有利のトラックバイアスが顕著だったマイルCSで、外枠から外を回して5着まで食い込んだほどの馬。
ちなみに、余談ですが、この馬の母メリッサといえば、10年のアイビスSDで1番人気を背負いながらシンガリ18着に大敗。次走、北九州記念を勝った馬でした。メリッサの新潟経験といえばこの1回のみ。息子が綺麗に雪辱してくれたという見方もできますね。
2着はミエノサクシード。前走の中京記念は、トラックバイアスに翻弄されてしまった形の4着。内容的には強い競馬をしていました。今回も相手が一枚上だっただけで、勝ちに等しい競馬はしていたと思います。一時は中途半端な先行策を取るようになっていましたが、やはりこの馬はワンターンの競馬で溜める形が最も合うと思います。何とかどこかでひとつタイトルを獲らせてあげたい馬なのですが、なかなか思うようにいきませんね。
3着ソーグリッタリング、これが今年の先行馬ひと枠をゲットしました。道中3番手の追走からの粘り込み。他の先行馬が軒並み失速していることを考えれば、この馬も内容は悪くありません。前走のエプソムCが極度の雨とスローペースに翻弄される形の3着。内容的には強い競馬をしていました……と、なんだか2着馬と似ているのですね。能力はあるのになかなかタイトルに届かない、そんなキャラはいつの時代もいるものです。
私が期待したフローレスマジックは、なんの見せ場もない12着。正直、ここまで何もないとは思っていなかったので、愕然としました。もう少し前々で捌くかと見ていたところ、中団より後ろからの競馬を選択。あるいは久々に使う長い直線を意識した作戦だったのでしょうか。いずれにしてもこの惨敗では申し開きの仕様もございません。ご参考いただいた方、誠に申し訳ありませんでした。
来年以降の予想スタンスもちょっと再構築しなければいけないですね。ズシリと重い結果に終わってしまいました。
第24回エルムS(GⅢ)
1着
モズアトラクション
2着
ハイランドピーク
3着
サトノティターン
ラップ:
6.5-10.6-11.4-11.9-12.1-12.1-12.3-12.4-12.6
時計:1.41.9
前半2.5F28.5秒。今日の札幌ダートの馬場差が-0.5秒と、雨の影響をモロに食らった土曜日よりだいぶ乾いていたので、それを考えると相当なハイペースということになります。ちなみに、重馬場で馬場差-1.5秒だった昨年は、29.5秒でした(決着時計は1.42.0秒)。
予想コラムで解説した通り、エルムSは原則としてポジションゲーム、すなわち、逃げ先行馬が圧倒的に有利なレース。今年に関しても、勝ったモズアトラクションは道中の位置取りこそ後方でしたが、4角では5番手まで押し上げています。また、2着ハイランドピークは4角4番手の馬。
勝負所である程度の位置までは押し上げておかなければならないという点では例年通りの傾向とも言えますが、やはり、レースの中身を見れば、例年のような前残り競馬ではなく、先行馬が潰れて差し馬が台頭したと考えるべき。出走メンバーのタイプを考えれば、このハイペースも想定できたことであり、それでも前が残ると読んでいた以上、今回の予想は完敗ということになってしまいました。
血統的には、注目していたヴァイスリージェント系保持馬サトノティターンが3着。脚質がマッチしないということで候補馬にも挙げていませんでしたが、今年も改めてこのレースに対する適性を示したヴァイスリージェント系。来年も要注目。
また、これは予想動画内でチラッと触れたのですが、久々にエルムSでロベルト系保持馬が躍動したという点も見逃せません。
待望の新刊 書店・アマゾンにて絶賛発売中!
『単複進化論!』の購入はコチラ
▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼
Mail:cheer@umasq.jp