境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

チャンピオンズCなど3重賞の回顧

第20回チャンピオンズC(GⅠ)
1着クリソベリル
2着ゴールドドリーム
3着インティ

ラップ:
12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
時計:1.48.5


非常に質の高いレースだったと思います。

今週の中京ダートは、毎度のことではありますが、内前が圧倒的に有利で、4角で外を回した馬はほぼノーチャンスという馬場。上位馬はそれを完璧に活かしたわけですが、この中身は単なるトラックバイアスを活かしたという以上に価値があります。

衝撃的と言っていい勝ち時計1.48.5秒を生み出したのは、インティの刻んだペース。上記ラップ推移を見ていただければお分かりの通り、実に4F目から全くラップを緩めず、そのままゴールに雪崩れ込んでいます。前走の大敗でミソが付きましたが、改めてインティという馬の高い能力を示す競馬でした。

2着ゴールドドリームは、好スタートから迷いなく好位付け。さすがにルメール騎手は間違えませんね。ともすれば追い込み馬とイメージしてしまいがちなこの馬ですが、実は結構自在性があって、こういう位置での競馬も難なくこなします。クリソベリル、インティなどに比べて枠が外だったことで、若干外を回らされるロスがありながら渋太く粘って2着ですから、やはりこの馬も衰えがありません。

勝ったクリソベリルに関しては、まず第一に一気の相手強化にも怯まなかった精神力が素晴らしい。これまで戦ってきた相手と比べると、ここは三枚くらい実力が違う馬が何頭かいましたから、ましてやこの枠では揉まれて何もできずに終わってしまうのでは……!? という向きもあったところ、勇気を振り絞って内ラチ沿いに収まり、最後も力強い脚を使って前を捕まえました。

勝敗の分かれ目は最初のコーナーに入る前。ここでチュウワウィザードより前に位置して、チュウワウィザードより内に潜ること。これが川田騎手の描いていた作戦だったのでしょう。
この1頭分のポジション違いが大きかった。4着チュウワウィザードはこれで勝負圏から一列下がることになり、また、直線で内にこだわりたかったところ、どうしてもスペースが空かず、仕方なく外に切り替えさせられています。上位3頭との違いはその差ですから、これは1角までの攻防で決まった勝敗だと言えるでしょう。

それより後ろの馬は、正直、このレースに関しては回ってきただけ。つまり、インティの作った淀みのない流れの中で脚を溜められず、外を回らされた馬に至っては、追い駆ける負荷が1頭分外に行くにつれて二倍、三倍増になっています。こうなっては、直線に入ってもう余力が残りませんから、結果的に内前組が残るという図が出来上がるわけです。高速馬場の持続力比べで内前有利になりやすいという理屈通りの結果ですね。

血統的には、今年もヴァイスリージェント系が馬券に絡み、上位2頭はともにゴールドアリュール産駒。1頭外国血統に割られてしまいましたが、相変わらず和風血統が強いレースであるということは間違いないと思います。あと、ヴァイスリージェント系の重要性も引き続き有効だと思っていいと思います。


第53回ステイヤーズS(GⅡ)
1着モンドインテロ
2着アルバート
3着エイシンクリック

ラップ:
13.5-11.7-12.9-12.4-12.3-13.0
13.4-13.9-13.7-12.3-12.6-12.2
12.0-12.1-11.7-11.5-12.0-12.9
時計:3.46.1


リピーター2頭に凱旋門賞血統保持の新興勢力1頭という組み合わせで決着。もう1頭の候補馬だったサンシロウも5着に入っているので、ほぼ完璧な予想ができたかと思います。4着メイショウテンゲンも母母父にサドラーズウェルズを持っていました。まあ、凱旋門賞血統『内包』まで含めてしまうと、候補馬がかなり増えてしまうので、今後も『保持』に限定して考えていいと思います。

本命馬としてモンドインテロを選んだ理由について、コラムでも動画でもイマイチ上手く説明できていないモヤモヤ感が残っているのですが、要するに、残り2頭のリピーターと比べて買う価値が高かったというのが、一番言いたかったことです。
結果は別として、アルバートやリッジマンに取りこぼす可能性があるということを言いたかったのではなく、人気と加点材料のバランス上、馬券的にはモンドインテロ◎がベストだと言うことが主眼でした。

残念ながら、このレースの結果が今後に影響を及ぼすとは思えないのですが、出入りの激しい長距離戦は、やはり見ていてスリリングですし面白いなと。複数人と一緒にレースを観戦していたのですが、やっぱり全員盛り上がっていて、終わった後も楽しそうだったのが印象的でした。


第70回チャレンジC(GⅢ)
1着ロードマイウェイ
2着トリオンフ
3着ブレステイキング

ラップ:
12.5-11.3-13.0-12.6-11.8-11.9-11.6-11.1-11.3-12.0
時計:1.59.1


まず、称賛されるべきは2着トリオンフ。いかにもトリオンフらしい、後半持続力型のラップを刻んで寸前まで粘ってみせました。確かに、時計の速い開幕週で内前有利の馬場設定。それを活かした面があったことは否定しませんが、何しろ今回は1年3ヵ月ぶりという長期休養明け。前走で勝たせた武豊騎手が別馬に乗っていたことから察するに、必ずしもベストといえる体調、脚元ではなかったはず。それでこの頑張りですから、改めて馬の精神力に驚かされます。今後、無事に行くことを祈るばかり。重賞はおろかGⅠ戦線も盛り上げる存在になると思います。

そのトリオンフをゴール寸前で交わして5連勝での重賞制覇を果たしたのがロードマイウェイ。これがジャスタウェイ産駒にとっては初重賞制覇となりましたが、この日は親玉のハーツクライとともに、各場を席巻していました。その良い波に乗ったところもあったのでしょう。
もっとも、レースの中身も相当なもの。先述の通り、この日の阪神は高速内前有利の馬場で、外を回した馬は苦戦傾向にありました。それをモノともせずに差し切り勝ちはお見事。
この馬は、前走のポートアイランドSでも、外差し優勢の馬場設定を内前で立ち回り押し切っており、そのレース内容から既に重賞級の能力を備えていると感じたものですが、今回、さらに上回るパフォーマンスを見せてくれました。まだ適性が掴み切れないところはありますが、これまでの逃げ~先行策から一転しての差し切り勝ちに懐の深さを感じますし、来年が本当に楽しみな1頭だと思います。

人気を背負ったギベオンは、馬場設定的には有利な枠で、立ち回りも不満はなかったと思いますが、直線で馬群に包まれる格好になってしまい、脚を余す格好の大敗。これは勿体無い競馬でした。
私が期待したゴーフォザサミットも、大外枠から上手く内に潜り込んで競馬をしてくれましたが、本来はもっと前の位置で脚を使いたいタイプ。よく伸びていますが、頭が上がって苦しそうな走り。よく我慢して伸びてくれましたが、これは枠順が痛恨だったと言わざるを得ません。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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