境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

阪神JFなど3重賞の回顧

第71回朝日杯フューチュリティS(GⅠ)
1着サリオス
2着タイセイビジョン
3着グランレイ

ラップ:
12.2-10.5-11.1-11.6-11.8-11.8-11.6-12.4
時計:1.33.0


まずは馬場について。逃げ馬が活躍した土曜日から一転、日曜日は差し馬にも出番アリ。ただ、この背景にはペースの違いがあったかもしれません。土曜日に行われた外回りのレースが、ともに後傾スローの競馬で逃げ切り勝ちだったのに対し、日曜日の外回りは総じて前半の入りが速い前傾~平均のハイペース。土日で時計の出方がだいぶ違うのも、馬場の影響というよりはペースの影響が大きかったように感じます。
この要因が、土曜日の前残り傾向を受けた騎手心理の変化なのか、出走馬の質の違いなのかは何とも言えませんが、少なくとも馬場が変わったという表現が適当とは言い切れない気がします。

その中で行われた朝日杯FS。

まず際立ったのはサリオスの強さ。45.4-47.6秒の前傾ラップを3番手で楽に追い駆け、直線で逃げ馬を捕らえると、今度は差してきた馬を突き放す2馬身半差。逃げ馬を含め先行馬を軒並み潰して、なお、本来なら詰め寄られるべきところで逆に差し勢を突き放すのですから、これは力が二枚くらい違ったなという印象。
この母系は比較的完成が早いので、個人的には今後さらに強くなるかについては疑問もありますが、少なくとも現時点では相当高い能力を示していると思います。

あとは4着のタガノビューティー。最後は疲れてしまいましたが、それでも直線半ばでは、一瞬、頭まであるか!?と思わせる脚色でした。これが初芝ですから額面以上に評価しなければなりません。この馬は、2連勝の内容が破格と言っていいレベル。ダートに戻ればかなりの馬になると思います。

期待したビアンフェは残念な結果になりましたが、2着タイセイビジョンは、マイル未経験の1400重賞勝ち馬。3着に入ったグランレイも、一度1800の経験があるとはいえ、1400mで勝ち上がった直後の参戦。来年以降も、この“マイルより短い距離に振れた要素”を重視して穴馬を見つけたいところです。


第5回ターコイズS(GⅢ)
1着コントラチェック
2着エスポワール
3着シゲルピンクダイヤ

ラップ:
12.4-10.5-11.0-11.5-11.9-11.8-11.1-12.0
時計:1.32.2


前半3Fを33.9秒で飛ばし、中~終盤で11.9-11.8秒と一度緩め、ラスト2F目11.1秒と再加速。鮮やかな逃げ切り勝ちでした。コントラチェックが完璧なペース配分と立ち回りで勝ち切ったレースでした。

以前にフラワーCの回顧コラムでも指摘した通り、コントラチェックはマイル前後の距離ならGⅠレベルのポテンシャルを持っています。近2走は距離が長くて持ち味を発揮できませんでしたが、来年、マイル以下の距離で本領を発揮してくれることでしょう。バウンスシャッセやムーンクエイクなどがいる母系で、もう一段階良くなる余地を残した成長型だと見ています。

2着エスポワールは、この流れでも抑えるくらいの余裕があり、改めてセンスの高さを感じさせてくれました。ナチュラルに馬の後ろで脚が溜まり、ナチュラルに馬群がバラけて進路を確保できたという内容。普通なら勝ちパターンだと思いますが、それ以上に勝ち馬が自分の形に嵌っていました。それでも、マイル戦で新境地を開拓できたことは今後に向けて収穫でしょう。タブレット、イサベルにアドミラブルと未完の大器が居並ぶ悲運の母系(バレークイーン母系の宿命のようなものですが)。この馬には何とか無事に成長し、キャリアを重ねていってもらいたいものです。

一番目を引く競馬をしたのは3着シゲルピンクダイヤ。道中は促しながらの追走。この急流に必ずしも適性があったわけではないと思います。加えて、一番キツかったのは、残り3F標識手前で外からディメンシオンが(いかにもマーフィー騎手らしい積極策で)マクリ気味に動いてきたこと。これに先んじられると仕掛けも進路取りも後手を踏むことになると、慌てて抵抗せざるを得なくなり、結果的に望まないタイミングで動かされてしまいました。
それでも、最後までシッカリ脚を使ったところに高い性能は見て取れました。ダイワメジャー産駒なので、GⅠと獲るためにはマイルの流れに慣れなければならないと思いますが、それにも難なく順応しそうなタイプ。これも来年が楽しみになりました。

血統的には、キングマンボもニジンスキーも揃って討ち死に。例年より多少メンバーレベルが高く、それに伴いレースレベルも上がったことで、適性以上に能力が試された感が強く、血統的なプラス材料では能力差を埋められないレースになってしまったかなという印象。
ただ、3着シゲルピンクダイヤが母父にサドラーズウェルズ系ハイシャパラルを持っていた点は注目。中山マイル重賞を得意にしているサドラーズウェルズ一族の存在感を改めて見せつけてくれました。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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