馬券ネオメソッド(レース回顧編)
日経新春杯・京成杯の回顧
第67回日経新春杯(GⅡ)
1着
モズベッロ
2着
レッドレオン
3着
エーティーラッセン
ラップ:
12.6-11.2-11.9-12.9-13.0-12.9-12.1-12.8-12.2-11.8-11.7-11.8
時計:2.26.9
候補馬に挙げた2頭のワンツー。レース傾向はかなりハッキリしていると思います。基本的には予想コラムで指摘した通りではありますが、一応、おさらいしおくと、
・典型的な格下馬のためのチャンスレース
・ダート的馬力が求められる
あと、予想コラムであまり触れなかった点として
・圧倒的に内枠が有利なレース
ということも付け加えておきます。昨年、大外枠のムイトオブリガードに本命を打って悔しい思いをした際、回顧コラムにも書いた通り、このレースは外枠が致命的に不利なレース。1枠の勝率が18.8%あるのに対し、7枠は2.0%、8枠は3.9%。馬番13番以下はこれまで連対したことすらありません(もっとも、これに関してはサンプルが少ないという面もありますが)。
4、5歳馬>高齢馬、格下馬>実績馬、内枠>外枠、ダート的馬力>軽いスピードタイプという図式をイメージしておくと、それだけでかなりいいセンを付けるレースだということです。
上位2頭に関しては予想コラムで触れた通りですが、ちなみにいえば11人気3着エーティーラッセンの父サマーバードは、現役時代、ベルモントSなど米国ダートGⅠを3勝した馬。エーティーラッセン自身、前走で3勝クラス3着だった馬です。
それにしても、モズベッロはレース経験を積むにつれ、本当に馬が良くなっていますね。京都新聞杯で本命を打った際は、まだ制御が難しい馬でしたが、ここにきてだいぶ心身のバランスが整ってきたように感じます。
人気で敗れたレッドジェニアルは、スタートのミスが痛恨。絶好枠を活かす競馬ができなかった点は心残りでしょう。
それにして、前日段階から想定していた以上に票が集まっていた1、2着馬。馬券ファンのレベルの高さを印象付ける一戦だったと思います。
第60回京成杯(GⅢ)
1着
クリスタルブラック
2着
スカイグルーヴ
3着
ディアスティマ
ラップ:
12.6-11.4-13.0-12.0-12.5-12.2-12.2-11.8-11.8-12.6
時計:2.02.1
土曜日に雪~雨が結構長時間に渡って降ったことで、馬場が前週までと比べてかなり変貌していた今週の中山芝コース。今年の京成杯もたぶんにその影響を受けていたように思います。
まず、2着スカイグルーヴは評価しなければいけない競馬でした。
圧倒的に外差し優勢のバイアスが出ていた中、早め先頭の強気な競馬であわや押し切るかのシーン。勝ち馬との差は、そのままトラックバイアスの差だけで、内容的には圧倒的にこちらの方が強い競馬をしていたと思います。この時期の牝馬にとっては過酷な条件と馬場の中、これだけ走れたことは素直に驚き。
しかも、時計の出やすい秋の東京で前後半5F62.3-59.1秒の後傾上がり比べ(ラスト3Fは11.8-11.2-11.1秒の加速ラップ)しか経験していないキャリア2戦目の段階で、この競馬を経験できたことは先々に向けてかなりいい経験になったことでしょう。
一方、勝ったクリスタルブラックはこれで2戦2勝。ともに後方待機からメンバー最速の上がりを使っての差し切り勝ち。今回に関しては馬場が嵌った印象ですが、ここで賞金をシッカリ加算できたことで、緩やかに成長させられるという点は強みになるかもしれません。
あと、4着ビターエンダーは、初の右回りと小回りが祟ったようで、直線に向いてから反応が遅く、しかも内にモタれてしまいました。未勝利勝ちが馬場差考慮で優秀な時計なので、これは広いコースに替わればもっと走れるはず。少なくとももう1個は勝てる馬です。
本命馬リメンバーメモリーが6着止まりだったことのみならず、血統的にはもっと走れて良さそうなヒュッゲ(10着)、キムケンドリーム(11着)の2頭も揃って大敗。ご参考いただいた方には大変申し訳ないことをしたという思いとともに、それだけ今年の京成杯は特殊な馬場設定で行われたんじゃないかと考えています。
来年以降も、基本的には欧州血統、特にドイツ血統を重視する方針で攻めてみようと思っています。
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