境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

中山記念&阪急杯の回顧

第94回中山記念(GⅡ)
1着ダノンキングリー
2着ラッキーライラック
3着ソウルスターリング

ラップ:
12.4-11.8-11.8-11.8-11.5-11.7-11.9-11.3-12.1
時計:1.46.3


マルターズアポジーにしては大人しい逃げではありますが、道中で極端な緩みがないラップ推移から、勝負処で少し落ちて、瞬発力比べで好位勢が台頭したという競馬。
勝ったダノンキングリーは、大逃げの形になった1、2番手を離れた位置で見る3番手から、何のロスもなくスパートを開始し、そのまま押し切り。完勝と言っていい内容だと思います。いかにも中山記念らしい、GⅠ未勝利馬の台頭というケース。
血統的にも、予想コラムで指摘した「ダート的馬力血統」を母父ストームキャットでクリアしていた存在。血統テーマに該当していた馬は今年この馬1頭だけでしたから、まあ順当な結果だったとは言えます。
これを、GⅠホース、中山記念連覇馬を押しのけてアッサリ1番人気にするのですから、もうこのレースの本質は一般ファンの間でも周知の事実になっているということなのでしょう。
ダノンキングリーは、マイルCSが内不利のトラックバイアスに泣かされた5着でしたが、能力的には現4歳世代でもトップクラスの馬。次走は大阪杯になると思いますが、そこでも好勝負が期待できます。大阪杯も、母父ストームキャットが利きやすいレース。

2着ラッキーライラックは、プラス11キロ自体は戻ったものだと思いますが、2月頭から時計を出し始めて、調教欄ではオール馬なりの調整過程。動きの良し悪しや息遣いは現地で見ていないのでわかりませんが、少なくとも、強い攻めが1本もなかったのはデビュー以来初めてだったので、やはり次走以降を見据えた仕上げだったことは確かだと思います。勝負処で少し反応が鈍いように見えたのも、そのあたりが影響していたんじゃないかと考えます。

3着ソウルスターリングは、個人的には一番拾いにくい馬だなぁという印象。他馬が仕上がり途上の分、伸びあぐねたスキを突いて積極的に立ち回った作戦が功を奏したといったところでしょうか。

インディチャンプは最内枠から内ピッタリを回ってロスがなかった割に少し物足りない内容ではありましたが、もうこの馬の休み明けはいつもこんなものと分かっていますからね。次走は順当に良化してパフォーマンスを上げるはずです。

ウインブライトはあまりに動けませんでしたね。中山金杯を使っての臨戦だった過去2回と違い、今回は暮れ以来の休み明け。確かに、これまでも休み明けは取りこぼしが目立っていた馬なので、直接的な敗因はそのあたりなのでしょう。

繰り返しになりますが、ダノンキングリーは、血統的にも大阪杯向きなので、人気次第では十分本命候補だと見ています。


第64回阪急杯(GⅢ)
1着ベストアクター
2着フィアーノロマーノ
3着ダイアトニック

ラップ:
12.1-10.7-11.3-11.4-11.3-11.6-11.9
時計:1.20.3


降着事案という後味の悪い結末にはなりましたが、レース自体は見所の多いものでした。

まずは勝ったベストアクター。中1週での重賞挑戦。しかも、これまで経験のない右回りと、決して楽ではない条件での勝利は大きいですね。

1400にこだわって使われてきたスペシャリスト、今後の課題は200前後に延びるであろう距離への対応力ということになります。
1400は、スプリンターにとっては1ハロン長く、マイラーにとっては1ハロン短いという中途半端な距離ゆえに、特殊な適性が求めらえます。ゆえに、スペシャリストが生まれやすいわけですが、芝もダートもこの距離のGⅠがありません。これに泣いてきた馬は数知れずなわけで、この馬もそんな悲運の波に巻き込まれることになりそうで心配です。

予想的には、ちょっと失敗したと思ったのが、この馬は母母父がノーザンテースト。これまで、母系の底にノーザンテーストを内包したケースの好走例がなかったことで、あえて「ノーザンテースト内包種牡馬」という括りにしてしまったのですが、もう少し幅を取って「ノーザンテースト保持内包馬」としておけば良かったですね。これは来年以降、役立てたいと思います。

2位入線3着のダイアトニックは、スタートから積極的に位置を取る競馬。これは、おそらく高松宮記念を見据えて1200の競馬に対応させようという意図があったんだと思います。
差し馬殺到の流れにあって、先行馬最先着は素直に立派な走り。降着事案の加害馬となってしまったのは残念ですが、収穫はあったと思います。
ただ、この馬は平坦コースがベターでしょうね。スプリント界でいえばダノンスマッシュに似たタイプだと思います。

フィアーノロマーノは3位入線2着。内で寄られた不利は確かに痛かったと思いますが、堅実な反面、少し爆発力に欠ける印象もあります。今後もGⅡ~GⅢでは安定して結果を出すと思いますが、(人気とのバランスを考えても)頭付けの馬券は買いづらいタイプ。

次走に向けて注目したいのは、5着ステルヴィオ。直線で狭いところに入ったこともありますが、やはり予定していたスプリンターズSを目の外傷で回避するなど順調さを欠いた後。状態的に本物ではなかったというところもあったでしょう。距離自体はこのくらいがいいと思うので、続けて使って行けばどこかで結果を出せると思います。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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