境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

スプリングSなど3重賞の回顧

第69回スプリングS(GⅡ)
1着ガロアクリーク
2着ヴェルトライゼンデ
3着サクセッション

ラップ:
12.8-12.1-12.6-13.0-12.7-12.3-11.8-11.1-11.4
時計:1.49.8


まず、過去のスプリングSのラップ推移を掲載しておきます。

19 12.6-11.4-11.8-12.1-12.1-12.1-12.0-11.6-12.1 47.9-47.8
18 12.4-11.3-11.9-12.2-11.8-12.1-12.4-12.2-11.8 47.8-48.5
17 12.6-11.7-12.1-12.2-11.7-11.8-12.1-11.8-12.4 48.6-48.1
16 12.7-11.5-11.8-12.3-12.0-11.6-12.0-11.6-12.6 48.3-47.8
15 12.7-11.6-12.4-13.1-12.8-12.0-11.8-11.2-11.5 49.8-46.5

15年が今年に近い流れですが、ここ2年のような平均~前傾が基本のレースにしては、異例ともいえる超スローからの上がり比べ。この時点で予想の根幹が狂ってしまいました。
この頭数、遮二無二前に行く馬が不在のメンバー構成から、こういった展開も想定するべきだったのかもしれませんが、これは難しい競馬になってしまいました。

レース上がり34.3秒、最速馬が33.8秒。この競馬になってしまっては、私の本命馬ファルコニアに出番はありません。スタートでダッシュが付かず序盤は最後方。スローペースを嫌って積極的に動いたところまでは良かったですが、ペースを攪乱するところまで至らず、最後は決め手のある馬にやられてしまいました。

勝ったガロアクリークは、デビュー戦が今回と似たような後傾上がり比べで、メンバー最速の上がり33.5秒を使って勝利していた馬。まさにこの馬にとっては願ってもないペースになったということです。
上がりが掛かる平均~前傾ラップだったホープフルS、水仙賞とのパフォーマンス差を見れば、この馬の特性は一目瞭然。これほど分かりやすい馬もなかなかいません。

2着ヴェルトライゼンデは、人気を背負っている分もあって、最後は勝ち馬の的にされた格好。この2着は相手の決め手を褒めるしかありません。この馬自体は特に問題のない競馬をしていると思うので、評価を下げる必要はないと思います。

半マイルで50.5-46.6秒。先述した過去のスプリングSラップ推移と見比べていただいても、今年のスプリングSはかなり異質な決着。
+0.6秒と時計の掛かる馬場だったことを差し引いても平凡な1.49.8秒の決着時計は、超スローがゆえということで情状酌量の余地はありますが、本番への直結度という点では少し劣るかなという印象です。


第68回阪神大賞典(GⅡ)
1着ユーキャンスマイル
2着トーセンカンビーナ
3着メイショウテンゲン

ラップ:
13.2-12.2-12.3-12.2-12.7-12.4-12.2-12.4-11.6-11.7-11.9-11.9-11.8-12.0-12.5
時計:3.03.0


まず、予想としては完敗。アテにしていたトニービン系保持・内包馬が揃って凡走ですから、これは申し開きのしようもありません。ご参考いただいた方には申し訳ない気持ちばかりです。

レースとしては、キセキの大出遅れに始まる波乱の幕開け。そのキセキが1周目のスタンド前でマクり気味にポジションを押し上げ、1角~2角では先頭を窺う位置まで。元々ロングスパートで結果を出してきた馬ですから、これもある意味では想定できる形ではありましたが、そのアオリを食らったのが本命のタイセイトレイル。逃げたドレッドノータスも当然引きませんから、間に挟まれて望まぬタイミングでのペースアップを強いられました。最後まで止まらずよく頑張ってくれたと思いますが、さすがに道中の丁々発止が堪えて6着まで着順を落とす結果に。

ただ、これは本命にした者の贔屓目かもしれませんが、収穫のある競馬だったとは思うんですよ。何より大きいのは、ブリンカー着用の効果もあって、以前の前進気勢が戻ったこと。これは大きい。
天皇賞・春は基本的に前有利のレース。今日の競馬を本番でもしてくれれば(出走すればの話ですが)、ひょっとして……の期待は持てると思います。
客観的に見ても、今回の上位2頭は、2周目の3角で最後方とその1頭前にいた馬。無駄脚を使ったとはいえ、キセキも失速、ハナを切ったドレッドノータスは大差シンガリ負け。先行馬にはそもそも苦しい競馬だったことは明らか。それで終始番手キープ、4角先頭の競馬で勝ち馬と0.5秒差なら、十分評価していいと思うのですが。

勝ったユーキャンスマイルは、ダイヤモンドSのようなイン差しが当初からの狙いだったのでしょう。スタート直後から内に潜り込み、モタれ癖を懸命に矯正しながら機を窺っていました。今回は展開もドンピシャ嵌り、まさに岩田騎手の思い描いていた通りの競馬になりました。先週のフィリーズレビューに続く重賞制覇の岩田騎手。調子が良さそうですね。

2着トーセンカンビーナは、軌道に乗った今の勢いを見せ付ける2着。末脚は本当に堅実で、その破壊力も十分。勝ち馬とは立ち回りの差だけで、内容的には甲乙つけがたいレベルだったと思います。
ただ、キセキの出遅れが大きかったことで盲点になるところ、こちらもかなり出遅れています。元々スタートが良くない馬なので、今後も取りこぼす心配は付きまといます。


第34回フラワーカップ(GⅢ)
1着アブレイズ
2着レッドルレーヴ
3着シーズンズギフト

ラップ:
12.6-11.5-11.7-11.8-11.6-12.1-12.5-11.8-12.6
時計:1.48.2


12番人気の伏兵アブレイズが勝利。外枠から好スタートを決めスッと2番手につけると、終始楽な手応えでレースを運び、そのまま押し切ってしまいました。
初戦の内容が平凡だったことで、さして注目していなかった存在でしたが、前付けできるスピードを活かした、フラワーCの勝ちパターンに持ち込む見事な勝利だったと思います。
母エディンといえば、かつて白井厩舎に在籍していた馬で、4歳になって急激に力を付けGⅠエリザベス女王杯にも駒を進めた馬。あの馬も強力な先行力がウリの馬でしたね。
その母譲りのスピードを武器にした今回の勝利。母の個性を引き継いでいるとしれば、古馬になってからもうワンランク強くなる可能性を秘めているように感じます。桜花賞云々よりも、長い目で見たい馬ですね。

レッドルレーヴは、さすが良血馬という2着ですが、4角でマクリ気味に外を進出した馬がいたせいで、少しコーナリングが難しくなってしまい、本当に僅かですが、トモが流れ気味になって推進力を一旦欠いてしまったように見えました。そのロスを考えればよく追い詰めていると思いますし、もちろん、この血統ですから器の大きさは十分。今日のところは上首尾の結果だったと考えていいでしょう。

シーズンズギフトはまだ随所に操縦性の低さを見せており、まだまだ馬が子供。能力だけで走っているので、こちらは精神面の成長が望まれます。

可哀相だったのは12着ショウナンハレルヤ。抜群の手応えで4角を回ったものの、バテて下がってきた逃げ馬と外から来たポレンティアに挟まれる格好で、丁々発止の末手綱を引っ張ってゲームセット。まだ脚は残っていたはずで、最後ヤメていた分もあっての大きな着順は度外視していいでしょう。
キズナ×クロフネというパワー型の配合。先行力はあっても追ってそう切れない個性から、おそらくダートが向いていると思います。どこかのタイミングで走りを見てみたいと感じました。




待望の新刊 書店・アマゾンにて絶賛発売中!
境和樹 単複進化論!


『単複進化論!』の購入はコチラ
▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼

Mail:cheer@umasq.jp

境和樹Twitter

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
境和樹の馬券ネオメソッドとは?

『人気沸騰』『話題騒然』今、最も注目されている新進気鋭の実力派予想家【境和樹】の穴の単複1点勝負。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」

境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

友だち追加

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧