境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

桜花賞など3重賞の回顧

第80回桜花賞(GⅠ)
1着デアリングタクト
2着レシステンシア
3着スマイルカナ

ラップ:
12.4-11.2-11.3-11.6-11.5-11.7-12.6-13.8
時計:1.36.1


かなりの降雨が結果に直結した今年の桜花賞。

前後半半マイル46.5-49.6秒という前傾ラップになったことも手伝い、相当タフな競馬になりました。その結果、差し追い込み勢は追走で力を使い果たしてしまった感じ。先頭、2番手でレースを先導した2頭がともに馬券圏内に残る結果に。

そんなタフな馬場、流れにあって、ただ1頭力強い末脚を繰り出したのがデアリングタクト。これは相当な内容だと思います。前走のエルフィンSが数字的にかなり優秀なことは、各所で語られていた通りだと思いますが、そこで証明された能力の高さをまざまざと見せつける快勝でした。この馬は大器です。

2着レシステンシアは、ハナにこだわるタイプではないので枠の並びからこういう競馬になることは想定されました。さすがに最後は脚が上がっていましたが、逃げた馬はシッカリ交わしており最低限の仕事はしたかなという印象。これまでのレース振り、坂路で猛時計が出ることを考えると、将来的にはもっと短い距離で活躍することになるでしょう。

スマイルカナはちょっと盲点になりやすいところ。フェアリーSが内の荒れた馬場設定の中での逃げ切り。こういう馬場に適性があるということですね。母エーシンクールディ譲りのダート的馬力を活かした粘り込みでした。

15年7人気2着クルミナル、同年8人気3着コンテッサトゥーレを思い起こさせる、チューリップ賞凡走で人気を落としたディープ産駒。タイプは違いますが、久々に桜花賞におけるディープインパクトの存在感を見せ付ける結果でした。


私が期待したクラヴァシュドールは4着。前残りの2頭が内をかなり開けていたところから、雨の影響でこのレースの時間帯は相当内ラチが悪かったと見ます。それを考えれば、ラチ沿いを通して最後まで伸びた内容は見どころあり。この馬は、相当高い道悪適性を秘めています。

しかも、今回は3~4角地点で鞍上が手綱を引っ張り、思いっ切り位置取りを下げるアクシデントもですが、ありました。それも含めれば、この4着は価値がある。今後、道悪、荒れ馬場で評価を上げたい1頭です。


5着以下には、今日の馬場で持ち味が発揮できなかった馬が多数います。重箱の隅をつつくような話ですが、デアリングタクトに関しては、時計の速い馬場への対応力という点でまだ未知の部分があります。逆に、今日の馬場を苦にした組には、時計が速い良馬場希望だった馬もいる。


オークス戦線に関しては、馬場状態が変わることがどう影響するかが最大のテーマになりそうです。


第38回ニュージーランドT(GⅡ)
1着ルフトシュトローム
2着シーズンズギフト
3着ウイングレイテスト

ラップ:
12.3-10.9-11.0-11.7-11.7-11.7-11.9-11.8
時計:1.33.0


内枠の2頭が互いにハナを譲らず、レースは半マイル45.9-47.1秒の前傾戦に。淀みない流れで締まった良いレースになったと思います。
この日の中山芝は、馬場差-1.3秒と時計の出やすい馬場設定ではありましたが、それを差し引いても1.33.0秒という決着時計は優秀。素直に上位勢の地力は評価していいでしょう。

勝ったルフトシュトロームは、これで3連勝。新馬戦、1勝クラス勝ちがともに力違いの楽勝だったため、かえって厳しい競馬に対する経験値が不足している点を懸念していましたが、ちゃんと馬群の中で競馬がデキていましたし、叩き合いを制する勝負根性も見せてくれました。
母ハワイアンウインドといえば、3歳秋の連勝が非常にハイレベルだったことで、秋華賞でも一発あるんじゃないか!? と大いに期待した未完の大器でした。姉アロハリリーも重賞で少し足りない成績が続いている現状ですが、随所に才能のあるところを見せていますから、改めてこの母系の優秀さが証明された結果と考えられます。あとは、父キンシャサノキセキ、ここから来る成長力の乏しさと器用貧乏さをどう克服していくかが課題になります。

2着シーズンズギフトは、道中で少し行きたがる面を見せましたが、それ以外は概ね完璧な立ち回り。抜け出すタイミングも文句なかっただけに、これで差されては……と相手を褒めるしかないでしょう。まだ気性に危うさが残っており、その意味で成長途上だと思います。今後、休みを挟んでどのくらい良くなってくるかに注目したいところです。

勿体なかったのは、3着ウイングレイテスト。前を走るコウソクスピードが、4角で少し外に膨れる面を見せ、それに反応したルフトシュトロームのさらに外にいたこの馬は、結構致命的なレベルで外に振られてしまいました。それでも盛り返すあたりがポテンシャルの高さ。
聞くところによれば、松岡騎手がデビュー当時からエラく高い評価をしているそうで、何でも「ウインブライトの再来」とまで言っているとのこと。今後、もう一段階、二段階パワーアップしてくるかもしれません。

予想テーマとは少しズレる結果をなってしまった今年のニュージーランドT。私の期待した大穴ソングオブザハートは、出遅れに始まり何もできずに終わってしまいました。
将来的に、上位3頭がスプリント路線やダート路線に転向でもしてくれれば遅まきながら、予想テーマが合っていたということになるのでしょうが、今のところそんな気配はないので……。申し訳ない予想になってしまいました。


第63回阪神牝馬S(GⅡ)
1着サウンドキアラ
2着スカーレットカラー
3着ディメンシオン

ラップ:
12.3-10.8-11.4-12.0-11.9-11.2-11.7-11.6
時計:1.32.9


この日の阪神芝は、徹底的に内有利の傾向が出ていました。そのトラックバイアスを考えれば、まず称賛に値する走りを見せたのが2着スカーレットカラー。道中は後方2番手をジックリ。4角でもまだその位置をキープして、完全に末脚勝負の構え。普通、この日の馬場ではノーチャンスの競馬でした。
ところが、直線半ばまで慌てることなく、進路を確保すると馬と馬の間を縫って矢の様な伸び脚を披露。勝ち馬に肉薄する2着まで押し上げました。
休み明けに加えて、若干距離不足の印象があったマイル戦、しかもトラックバイアスに反する形でこの競馬ですから、改めて能力の高さを再認識しました。
適条件は1800で、ピタリの大舞台がないことが本当に残念ですが、能力的には牝馬トップクラスのものがあります。

勝ったサウンドキアラは、充実一途の現状を表す完璧な競馬。メンバーで最も好スタートを切った上で、内有利の馬場設定を活かせる内枠と立ち回りが叶ったこともありますが、これまで惜敗が多かった阪神でシッカリ結果を出すのですから立派なもの。完全に本格化したと考えていいでしょう。
左回りに良績はありませんが、今の充実度なら阪神をこなせたように、左回りもこなしてきそうな予感がします。

3着ディメンシオンは、行きたい馬を行かせて離れた3番手キープ。これはトラックバイアスに上手く乗ったと思います。
候補馬が多かったので威張れたものではありませんが、母父モンジュー。このレース向きの欧州血統保持馬でした。

期待したシャドウディーヴァは、直線で進路を決めるのに手間取る場面がありましたが、それを差し引いても見せ場に欠ける内容。もう少し走れると思っていただけに、この結果は意外でした。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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