境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

皐月賞など3重賞の回顧

第80回皐月賞(GⅠ)
1着コントレイル
2着サリオス
3着ガロアクリーク

ラップ:
12.2-11.3-12.1-11.8-12.4-12.9-12.2-11.9-11.8-12.1
時計:2.00.7


豪雨の影響をモロに受けた土曜日の中山芝は、馬場差+6.1秒。走るたびに水しぶきが上がるほどの道悪はなかなか見られるものではありませんでした。
それが、日曜になって急速回復。結果的には+1.1秒まで回復しました。日曜日は気温がだいぶ上がり、風も強めに吹いていたので、そのあたりが影響したのでしょう。

そんな馬場設定の中、前後半5F59.8-60.9秒の前傾ラップから、終い4F12.2-11.9-11.8-12.1と綺麗な持続力勝負。時計的にも馬場差考慮で基準タイムより速いものが出ており、レースとしての質は非常に高かったと思います。

特に上位2頭。3着以下が3馬身半離れたことを見ても、このレースに関しては上位2頭が完全に抜けていました。

勝ったコントレイルは、レースの組み立てが難しい人気馬の最内枠ということでどう乗るか注目していましたが、決して無理せずマイペースを守り、3角手前で絶妙なタイミングで外に持ち出すワザアリの騎乗。福永騎手はハイペース耐性の高いジョッキーとして知られていますが、今回もその技術を如何なく見せてくれました。
連載させていただいている「競馬の天才」で指摘したことですが、コントレイルに関しては、前走のホープフルSを評価していました。
確かに、数字的な面でいえば東スポ杯2歳Sの方が圧倒的に優秀で、むしろホープフルSはパフォーマンスを落としていると見るのが正論。しかし、昨暮の中山開催は、馬場レベルが非常に落ち込んでいて、東京の高速設定で高いパフォーマンスを見せていた馬は能力を出し切れないケースが目立ちました。有馬記念のアーモンドアイがそうだったように。
そんな中、馬場レベルの差と無関係にシッカリ結果を出したのがコントレイル。その意味で、「どんな馬場になっても強い」という点で、死角の少ないタイプだなと思ったものです。

ディープ×アンブライドルズソング。母父アンブライドルズソングは日本でも多数の該当馬がおり、そのいずれもがコンスタントに結果を残している優秀な血統。
ただ、ソツなく結果を出す反面、大物に乏しいという側面もありました。その意味では、このコントレイルが母父アンブライドルズソングの壁を一枚破ったという考え方はできると思います。
思い返せば、ディープインパクトも皐月賞で意外にてこずりながら、ダービーでは圧倒的なパフォーマンスを見せました。コントレイルも東スポ杯2歳Sの内容から、中山より東京の方がさらに良いと思うので、よほどの新興勢力が来ない限り、2冠は濃厚かもしれませんね。

2着サリオスは、勝ったコントレイルとは違い、こちらは極めて正攻法のレース運び。これで負けたら仕方ないという競馬でした。ハーツクライ産駒で母母父にダンチヒ系。言われているほど距離に不安があるとも思わないので、血統的にはダービーでの逆転も期待できるでしょう。

3着以下は、着差が示す通り、上位2頭とは現時点でかなりの差があったと思います。まだ言い切るのは時期尚早かもしれませんが、ダービーでこの差をひっくり返すのは容易ではないでしょう。

ダービーは、今回の上位2頭に別路線組がどう立ち向かうかの戦いになるんじゃないでしょうか。


第25回アンタレスステークス(GⅢ)
1着ウェスタールンド
2着アナザートゥルース
3着クリンチャー

ラップ:
12.6-10.9-13.1-12.3-12.2-12.1-12.0-11.9-12.7
時計:1.49.8


土曜日のアーリントンカップに続き、本命馬が思ったような走りができず不的中という結果に終わってはしまいましたが、レースの性質はほぼ例年通りだったと考えています。

アンタレスステークスは、実走の1800よりも長めの距離に対する適性が問われるレース。

今年も、上位3走は全て「近3走以内に1900以上の距離で3着以内」という例年の好走馬パターンを満たす馬でした。逆に、結果的に単勝2.0倍という断然人気に推されながら、それに応えることができなかったベストタッチダウンは、この要件を満たしていなかった存在。

来年以降も、「近3走以内に1900以上の距離で3着以内」という要件は重視するべきでしょう。

勝ったウェスタールンドは、これが重賞初制覇(ビックリ!)ながら、過去にはGⅠチャンピオンズC2着などの実績もあり、ここでは実績最上位の存在。ダート戦における末脚の確かさは折り紙付きの馬ですが、今回はその持ち味を存分に活かした格好。多少差しが優勢の馬場設定も味方したと思います。

2着アナザートゥルースは、人気こそ落としていましたが、昨年のこのレース覇者。前走で2400の交流重賞ダイオライト記念を勝っての臨戦も良く、再びレース適性の高さを見せ付けました。

3着クリンチャーは、ダートに替わってから崩れ知らずも、あと一歩の詰めを欠いている印象があります。
ただ、今回に関しては、データ上、あまり相性が良くないとされる前走マーチステークス組(過去、前走マーチS組は【0-2-3-44/49】連対率4.1%)という点もあったでしょうか。まだ見限る必要はないかなと。
タイプ的に厳しい流れになった方が本領を発揮するタイプだと思うので、レースレベルが上がった方がかえって好走期待値は上がるでしょう。

強い競馬をしたのは、4着に敗れたリワードアンヴァル。結果的に先行馬が崩れたレースにあって、4角先頭の強気な競馬でゴール寸前まで粘り込みました。
前走で2000戦を勝っての参戦と、パターン的に好走する下地があったこともありますが、ここに来て急速に力を付けている印象。何より、以前のようにハナにこだわらず競馬ができるようになっていることが大きい。
小回り適性も高いので、夏のエルムステークスあたりは楽しみ。賞金的に出走枠に入るのは難しいかもしれませんが、地方のコース形態にも適性が高いタイプだと思います。


第29回アーリントンカップ(GⅢ)
1着タイセイビジョン
2着ギルデッドミラー
3着プリンスリターン

ラップ:
12.4-10.8-10.9-11.6-11.9-11.7-12.1-12.9
時計:1.34.3


一発を期待した◎デュードヴァンは見せ場なく敗れてしまいましたが、上位3頭はいずれも候補馬に挙げていた馬たち。すなわち、今年のアーリントンカップも、例年の傾向通り、1Fズレた1400に近い適性が問われたということです。

勝ち馬タイセイビジョンは京王杯2歳S勝ち馬、2着ギルデッドミラーは前走1400勝ちからの臨戦、そして、3着プリンスリターンは1400のOP競走ききょうS勝ち馬。
来年以降も、この傾向は覚えておいていただきたいところ。結構使えると思います。

その意味で、次走以降の注目馬として挙げたいのは4着に敗れたボンオムトゥック。
こちらは上位勢と異なり、1800で連勝して臨んできたクチ。このレース自体、前半で2度の10秒台を挟む2.9秒の前傾戦と、スピード性能が問われた面もありました。その流れで中団追走、ちょっと脚を溜め損ねた感じがありました。それでいて大崩れせず上位に肉薄の4着は立派。
2連勝の内容も上々でしたし、これは良い活躍ができそう。毛色のみならず、見た目のスピード感がないわりにキッチリ勝ち切るといった走りから、父クロフネに似た雰囲気を感じる馬。ダートを使ったらかなりバケそうな予感もあります。

勝ったタイセイビジョンは、直線で内を突いた判断が大正解でしたが、それ以前に、直線に向いた時点の手応えが段違い。どこを割ろうかという中での進路選択であり、どこを通しても勝っていたでしょう。ここでは力が一枚違った感じ。父タートルボウルは、代表産駒トリオンフが示す通り、持続性能の高い馬。淀みない前傾戦も、渋った馬場もピッタリでした。
タイプ的に1400mがベストだと思ので、本番のNHKマイルカップはどうかな? と思いますが、適条件ならまだまだ楽しめる存在でしょう。





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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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