境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

天皇賞・春&青葉賞の回顧

第161回天皇賞・春(GⅠ)
1着フィエールマン
2着スティッフェリオ
3着ミッキースワロー

ラップ:
13.2-12.4-12.4-12.5-12.5-12.0-11.6-12.5-12.1-12.2-12.7-12.5-11.9-11.9-11.9-12.2
時計:3.16.5


長距離戦なので、時計に関して言及することにあまり大きな意味はないと思いますが、3.16.5秒は今日の馬場差-0.8秒を考えれば少々平凡な時計。最初の4F50.5秒は、稍重で行われた2011年の50.8秒に次ぐ緩い入りでした。

それにしても、勝ち馬フィエールマンの堂々たること! 2周目の向正面でもまだ後方で動く素振りすら見せず、直線に向いてようやく追い出しての差し切り勝ち。外差し優勢の馬場設定だったとはいえ、ここまで余裕綽々に構えられるというのも、ルメール騎手が馬の能力に絶対的な信頼を置いていたからに他なりません。
最後は伏兵スティッフェリオ(おそらく、ルメール騎手もマークしていなかったであろう馬)の踏ん張りに手を焼きましたが、着差云々ではなく、最後にキッチリと差すのが一流馬というものです。

2着スティッフェリオは、控える形で好内容の競馬ができた前走で、少し馬が変わったかな? と印象づけていました。この好走はちょっと想像しづらかったのですが、以前のようなローカル専門の先行馬から、ひと皮剥けていた点に着目すれば、拾えた馬だったのかなと思います。
このスティッフェリオがステイゴールド産駒。昨年、8人気3着のパフォーマプロミス。一昨年、2人気1着のレインボーラインに続き、これでステイゴールド産駒が3年連続で好走馬を送り込んだことになります。過去にもゴールドシップ、フェノーメノで計3勝を挙げていることも含めて、いよいよ天皇賞・春の主力血統に名乗りを挙げたと言っていいでしょう。来年以降は評価を上げないといけません。

ちなみに、これは週末に配信した私の公式LINEでも紹介したことですが、先週開幕した京都芝は、ステイゴールド一族が主に外回りコースで好走馬に多く絡んでいました。
今週も、土曜5Rの2400で10人気3着と穴を開けたアトレッドがステイゴールド一族のフェノーメノ産駒だったり、先週ほどではないにしろ、存在感を垣間見せていましたが、大一番でも仕事をしたことになります。これは来週以降もちょっと覚えておきたいですね。

3着ミッキースワローは、フィエールマンを徹底マークする勝負乗りで3着。これは力の差を見せ付けられた格好ですが、同時に、最後まで渋太く伸びて3着まで上がっているのですから、GⅠでも足りるポテンシャルは示したと言っていいでしょう。

あと、これは来年以降も絶対に覚えておきたい4歳馬の取捨。トーセンカンビーナ(5着)、モズベッロ(7着)と、穴人気を集めた上がり馬が揃って圏外に敗れました。この2頭に共通するのは、「57キロ以上の斤量で走った経験がなかった」ということ。
天皇賞・春では、18年のチェスナットコート(5着)、17年のシャケトラ(9着)、16年のシュヴァルグラン(3着)など、上がり馬と目されて穴人気する4歳馬で57キロ以上の経験がない馬は、58キロの斤量を苦にしてパフォーマンスを出し切れず敗れるケースが多いんですね。
56キロと57キロの1キロ差はほとんど関係ないが、57キロと58キロの1キロ差は相当大きいとは、以前から言われている競馬格言。天皇賞・春は、2回目の挑戦で成績を上げる馬が多いレースですが、この斤量という要素もバカにできないポイントだと考えられます。


第27回青葉賞(GⅡ)
1着オーソリティ
2着ヴァルコス
3着フィリオアレグロ

ラップ:
12.3-10.8-12.2-12.6-12.5-12.5-12.2-11.7-11.6-11.6-11.5-11.5
時計:2.23.0


土曜の東京芝の馬場差は-1.4秒。かなり時計の速い設定でした。その中で、2.23.0秒という時計で決着した今年の青葉賞。

率直に言って、高速馬場を前提にしてもこの時計は優秀です。青葉賞の基準タイムに照らせば、馬場差も考慮してだいたい2.23.4秒くらいが想定された時計。それを上回ってきたということで、素直に評価していいと考えます。

勝ったオーソリティは、枠なりに内でジッと我慢し、直線で内から外へと切り替えての差し切り勝ち。世代トップクラスで戦ってきた経験で上がり馬をねじ伏せたといったところでしょうか。
エピファネイア、サートゥルナーリアなどがいるシーザリオ牝系という確かなバックボーンがある馬だけに、今後、もうひとつ良くなってきそうな手応えがあります。皐月賞に固執しなかった陣営の判断が良い方向に転がるかもしれません。

これまで、【0-5-4-44/53】と、どうしても勝てない日本ダービーの青葉賞組。その壁を破るのは至難の業だと思いますが、ダービー云々以上に、秋以降に楽しみが広がったと思います。

そのオーソリティは、母系の底の底にサドラーズウェルズ。予想コラムでも指摘した通り、サドラーズウェルズ、トニービンを筆頭とした欧州血統がパフォーマンスを上げる材料になりやすいのが青葉賞の血統的特徴。

2着ヴァルコスは、父ノヴェリストでこの血統テーマをクリアする存在でした。スタート直後は行き脚が鈍かったものの、向正面で思い切って脚を使いポジションを押し上げた判断が素晴らしかったですね。後半5F11.7-11.6-11.6-11.5-11.5という持続力比べを誘い出したことで、持ち味を存分に発揮することができました。
タイプ的に勝ち切るよりスタミナ比べで台頭する2~3着志向の穴馬というイメージですが、今後も楽しみだと思います。
うまスクエアでもご一緒している佐々木主浩氏は、この馬で初の牡馬クラシックに挑むとのこと。是非、頑張っていただきたいものです。

3着フィリオアレグロは、最内枠から全くコースロスなく回り、直線もラチ沿いを選択。外を回した馬に勢い負けしてしまいましたが、内容的には及第点だったと思います。
兄にサトノクラウンがいる良血馬ながら、そのサトノクラウンが道悪の鬼だったことで、デビュー戦、共同通信杯の好走が道悪適性によるものだったという見方もありました(私もそう見て、人気でも懐疑的な存在だと判断していました)。この結果を良しと見るか物足りないと見るかは微妙ですが、ひとまず、父がディープインパクトに替わったことで、兄よりはスピード性能がありそうだなという感じは得ました。まあ、道悪の方がより良いという評価に変わりはありませんが。今後は、人気を落としたタイミングで道悪になれば狙って面白いとメモしておきます。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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