境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

日本ダービーなど3重賞の回顧

第87回日本ダービー(GⅠ)
1着コントレイル
2着サリオス
3着ヴェルトライゼンデ

ラップ:
12.6-11.3-12.9-12.6-12.3-11.8-12.2-12.3-11.8-11.3-11.3-11.7
時計:2.24.1


コントレイルの完勝、皐月賞と同じく2着にはサリオス、3着にはホープフルSでコントレイルの2着だったヴェルトライゼンデ。上位勢が順当に結果を出した今年の日本ダービー。

まず勝ったコントレイル。スタートからゴールまで一糸乱れぬ完璧な立ち回り。強い馬にまともに競馬をされてしまっては、他馬が突け入るスキはありませんね。完勝だったと思います。

この馬に関しては、皐月賞の回顧コラムでも書いた通り、超高速馬場の東スポ杯2歳Sをレコード勝ちしながら、荒れ馬場でスピードの要求値が下がったホープフルSでも楽勝している点がポイント。今日の勝利を見ても、本来の適性は今回のような軽い高速馬場にあると思いますが、少し適性がズレても結果を出せるというところに、高い完成度と同世代では力が抜けていることが分かります。

レース後のインタビューで福永騎手が「抜け出すとまだ遊ぶ面があって、それが今後の良化を期待する点のひとつ」と語っていましたが、これに関しては、正直、相手がいることもあると思うので、馬自身の成長余地というよりは、もっと強い相手を戦うことで自然と改善されていくことなのかな? と思います。

2着サリオスは、生まれた時代が悪すぎたという感じでしょうか。当たり前の話ですが、この馬も力を出し切っており、コントレイルがいなければ二冠馬はこの馬だったかもしれないわけで、もう不運としか言い様がないですね。
血統的には、ハーツクライに母母父ダンチヒ系で、東京芝2400GⅠの黄金配合でした。

3着はヴェルトライゼンデ。これは父ドリームジャーニーがポイントだったなと思います。

【今開催の東京芝2400とステイゴールド一族】
11日目6R1人気3着ウインキートス(父ゴールドシップ)
10日目11R13人気3着ウインマイティー(父ゴールドシップ)
10日目4R9人気2着スターリーゴールド(父オルフェーヴル)
10日目4R8人気3着アネモネテソーロ(父フェノーメノ)
5日目10R7人気2着バレリオ(父ステイゴールド)
5日目7R7人気2着ナミブ(父ナカヤマフェスタ)
2日目3R1人気1着ウシュバテソーロ(父オルフェーヴル)
2日目3R4人気2着エドノフェリーチェ(父ゴールドシップ)

今開催の東京芝2400では、開幕当初からステイゴールド一族の活躍が目立っていました。先週のオークスでも13人気3着のウインマイティーがステイゴールド一族のゴールドシップ産駒でした(ここでオークスと日本ダービーの同時性が起こっていました)。
ヴェルトライゼンデはホープフルSでコントレイルの3着という実績がある馬ですから、もちろん2強以外との争いなら上位の力を持っていたわけですが、最後のひと押しはステイゴールド一族のバイアスにあったと考えることもできそうです。


第134回目黒記念(GⅡ)
1着キングオブコージ
2着アイスバブル
3着ステイフーリッシュ

ラップ:
7.4-11.1-11.4-12.3-12.0-11.7-11.8-12.0-12.0-12.0-12.0-11.8-12.1
時計:2.29.6


前半から12秒台前半~11秒台を刻み続ける、極めてタフな流れになった今年の目黒記念。昨年が

7.4-11.0-11.0-12.2-12.0-11.7-11.8-12.0-11.6-11.7-12.0-12.0-11.8

と、ほぼ似たような流れでやはり差し馬殺到の決着になりましが、今年も昨年のレースをなぞる格好となりました。
ただ、昨年が-2.2秒の超高速設定だったのに対し、今年は-1.1秒と昨年ほどではない並の高速馬場。それを考えれば、昨年より遥かにキツいレースになったと思います。私が期待したバラックパリンカを含め、先行勢は総崩れになりましたが、これも仕方ない結果だったと言えます。

勝ったキングオブコージはこれで4連勝。未勝利勝ちの内容が素晴らしいもので、もう1個はすぐに勝つだろうなとメモしてからしばらく低迷期に入っていましたが、横山典弘騎手との出会いがこの馬を変えました。
秘める長距離適性を見抜き、それまでの中距離路線から長丁場に鞍替え、これがモロに当たりました。

横山典弘騎手が勝つときはいつも完璧な騎乗なので、なかなか馬の本質が見えないというところもありますが、3連勝の内容がいずれも教科書に載るような完璧な立ち回り。いかにも中山の長距離戦に強いと思わせる勝ち方から、今度は一転して東京に対応した後方待機からの差し切り勝ち。この引き出しの多さは特筆ものでしょう。改めてロードカナロアという種牡馬の才能を見た気がします。

2着アイスバブルは、昨年に続く2着。先ほど指摘したとおり、流れ自体は昨年とほぼ同じものですから、こういう緩みの無い持続戦に高い適性があるということでしょう。
ちなみに、昨年のアルゼンチン共和国杯が7.2-11.2-11.9-12.9-12.7-12.6-12.7-12.4-12.0-11.8-11.3-11.1-11.7という序盤の遅い後傾持続戦。これでは持ち味が活きないということもハッキリしています。

ステイフーリッシュは、本当に頭が下がるくらいGⅡ以下なら安定して走る馬。ステイゴールドに母母父シルヴァーホーク。かなりスタミナのある配合なので、敗れはしましたが、こういうタイトな流れは合っていると思います。


第3回葵ステークス(重賞)
1着ビアンフェ
2着レジェーロ
3着ワンスカイ

ラップ:
12.1-10.6-10.8-11.2-11.2-12.2
時計:1.08.1


この日の京都は、内前有利の傾向が強く、結果的にこのレースも内前勢が上位を独占することになりました。

勝ったビアンフェは、重賞勝ち馬であるのみならず、前走のファルコンSが差し馬向きの好時計決着を先行して失速という中身のある競馬。57キロでもここなら一枚力が違ったという側面はあると思います。
昨年2着のアスターペガサスに続き、函館2歳S勝ち馬が好走。予想コラムで指摘したダート的パワーだけでなく、来年以降はこの「早熟性」というテーマも掲げておくべきかもしれません。

2着レジェーロは全く人気がありませんでしたが、実は今回のメンバーで芝1200の持ち時計1位だった馬。今の京都はそこまで高速性が高くないので、評価する要素になったかは微妙ですが、小柄な馬で平坦性が強く、枠順的にもここまで人気を落とす馬ではなかったと思います。
また、小柄ゆえというところもあるのでしょうが、連闘だった2走前、中2週だった前走がロクに稽古をしない出走(前走は中間プールのみでした)だったのに対し、間隔を取った今回は坂路とCWを併用してビッシリ追われていました。
間隔を開けてこのレースを獲りに来た陣営の意気込みと計算がピタリと嵌ったという側面も見逃せません。

3着に、私が本命に期待したワンスカイが入りました。4角までは完璧。ただ、そこから外に持ち出す際に若干オーバーラン気味に外へ膨れてしまったのが結果的には痛恨でしたね。
ただ、よく頑張ってくれたと思いますし、父スウェプトオーヴァーボード譲りのダート的パワーを発揮しての好走ということで、このレースの指針が誤っていなかったことが証明できたという意味で満足な競馬でした。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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