境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編) [2012年3月27日]

強い馬は強かったということ

第42高松宮記念(GI)回顧
1着カレンチャン
2着サンカルロ
3着ロジメジャー

全体ラップ
12.2-10.6-11.7-11.6-11.7-12.5
時計 1.10.3

勝ち馬から0.3秒差の6着。9番人気という評価を考えれば、本命に推したグランプリエンゼルはよく頑張ってくれたと思います。惜しかったのは、馬場の回復が予想以上に早かったこと。これにともなって、内が急速に伸びる馬場になってしまったことは誤算でした。

というより、今回のレースに関しては上位3頭の強さに脱帽です。結局、抜けて強い3頭だったという結果でしたね。オッズを見ても一目瞭然の3強対決、結果もその通りとなりました。
それと同時に、ロードカナロアの1番人気は可哀相だったと思います。当日になって突如表れた内ラチ沿い有利の馬場傾向と、自身の高い地力のおかげで何とか最低限の仕事は果たした格好ですが、これまでと全く異なる適性が要求される舞台でしたからね、むしろよく走ったと思いますよ。改めて能力の高さを実感した次第です。

さて今回、高松宮記念の予想を出したところで、周囲の人に面白いことを聞かれました。意外に面白いテーマだと思ったので、回顧のついでに言及しておこうと思います。

今回、問われた内容は以下の通り。

『キングカメハメハ×母父ストームキャットの配合なら、馬力馬場でさらにパフォーマンスを上げるのではないか?』

私が、新中京芝1200mでは馬力血統が有利と書いたことについて、「それならロードカナロアは血統的に買える存在なのではないか?」という指摘があったわけです。なるほど、確かに血統だけ見ればそうも言えるかもしれません。

しかし、血統を予想ツールとして使用する場合(これは血統というツールに限ったことではないと思いますが)、気をつけなければならないのは、「血統が全てではない」ということ。これは意外と忘れがち。
たとえばロードカナロアの場合、京都や小倉といった平坦コースで、高速上がりの高速決着を何度も勝ち切っているという事実は、もはや疑いようがないわけです。であれば、「ロードカナロアは軽い馬場の決め手勝負に強い」と判断するのは当然のこと。その事実がある上で、改めて血統を持ち出してその馬の適性を探る必要はありません。血統から適性を導く際には、あくまで「適性を隠している可能性がある」という前提から話を始めるべきであり、既に見えている適性を覆すのはやりすぎです。

もう一つ、これは以前に数回書いたことですが、適性理論の原則は、「Aという能力を持っている馬は、Bという能力を持っていない可能性が高く、Aという能力を持っていない馬は、Bという能力を秘めている可能性がある」ということです。今回のロードカナロアに当てはめれば、「軽い馬場の決め手勝負に強いロードカナロアは、重たい馬場の馬力勝負に弱い可能性がある」と考えることになります。ディープインパクトのように、AでもBでも関係なく勝ってしまうバケモノもたまにはいますが、その可能性は極めて低い。とすれば、Aの能力を強く持っている馬は、Bの能力を要求される条件ではパフォーマンスを落とすのではないか?と考えるべきなのです。

以上のことを総合すると、今回のロードカナロアについて、血統面から重たい馬場の馬力勝負に対する適性を求めることは、既に出現している事実を覆す『過剰な分析』になってしまいます。そして、真逆の適性を持っている以上、今回の舞台ではパフォーマンスを落とすのではないか?と考えるのがセオリー。よって、血統的に馬力の要素を持っていたとしても、やはり、この舞台でロードカナロアは買えないわけです。

【by境和樹】

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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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